UK9報道部

気になるニュースについて書きます。海外ニュースがメイン。

国勢調査の調査員になってしまった…②

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どうも、国勢調査員です。

世間の皆さんは4連休で旅行に出かけられたようですが、私はどこにも行かずでした。

で、連休を利用して、調査票を配りに歩きました。おかげで4つある単位区のうち、3つはほぼ終了といった感じです。

 

ちょうどご在宅で、ささっと要件を伝えて終わる世帯もあれば、連休ということもありご不在のところもありました。ただ、連休最終日とかは結構うちにいる方も多かったようです。車で帰宅のところをキャッチなんていうこともありました。ラッキー。

 

一応自治会の仕事の延長的なところもあり、冷たく邪険にされたというケースは数件しかなかったです。1件は多分私がバイトかなんかの調査員だと思っていた&国勢調査が国民の義務ということを理解していなかった感じの方。私も知らなかったのですが、統計法により、回答拒否は「50万円以下の罰金」だそうです。見るからにいやいやオーラを出されていましたが、回答しなければならないことを知らない人も多いことは予想できますね。お年寄りより若い方に多いです。多分経験不足。

 

実は私がもらった今年の調査のマニュアルには、担当する世帯の世帯主の名前、世帯の人数(男女別)を尋ねて調査票を渡すように記載されています。世帯主のフルネームはなぜかは知らないのですが、世帯の人数を聞くのは、調査票が1枚に4名分しか記入できないので、5人以上の世帯だと2枚必要になるからなのでした。通常は1枚しか渡さないため、5名以上の世帯だともう1枚手入力で世帯番号などを記入した回答用紙を渡す必要があるのです。世帯主の名前や家族の人数を聞くと、怪訝そうな顔をされます。調査をする前に個人情報を聞き取ってると思われているみたいです。

 

さらに、今年はコロナのせいもあるのか、上記の質問はインターフォン越しですること、とマニュアルにあるのですが、これだと静かな住宅街ではそのやり取りがご近所にも聞こえるため、インターフォン越しというのは結構いやがられることも分かりました。「そこで聞かないで」としかられたケースも1件ありです。結局対面でやり取りすることがほとんどでした。マニュアル、現実を理解してないようです(汗)。

 

不在の場合は不在票を入れていくのですが、その際は私の電話番号を記入し、訪問に都合のいい時間があればお電話ください、としておくのですが、数人の方がご丁寧に連絡をくださいました。これだと、電話で質問を聞いておき、あとで郵便受けに調査用の封筒を入れておけばいいので非常に助かりました。

 

しかし、そもそも調査員個人の電話番号を他人に教えろというほうが、よっぽどプライバシーの侵害ではないかと思うのですが。誰かが悪用するとも限りませんよね。調査員には、国から調査用の携帯を渡すとか、調査終了後に電話番号を変更したい場合はその費用を負担するとか、なんらかのプライバシー対策をすべきと思いますね。こっちも好きで調査員になったわけではないので、この点は疑問を持っています。

 

今年は回答はネットか郵送でお願いしますということになっていますが、うちの周りの古い住宅地では、多分ほとんど郵送かなと言う気がしますね。お年寄りですと、調査票記入も難しいかもです。家族がいるところは家族に頼みます、ということでしたが、おひとりだと間違えちゃうかも。目も悪そうですし。また、一人世帯で足の弱ったご老人もいたので、ポストまでの投函は難しそうでした。この場合は、調査員が取りに行ってあげることになりますね。政府はネット回答が増えることを期待しているようですが、高齢化著しいところでは、まあ無理だと思いました。

 

さて、受け持ち地区にはアパートが数件あるのですが、多分こちらは捕まらないだろうなと思います。2回訪問していなかったら、郵便受けに調査票入れておいていいということみたいなので、多分そうなると思いますね。空き屋かどうかをアパートの大家さんや管理会社を通じなんとか確認できたのですが、ほぼ一人世帯のようです。昼間はいないのですが、夜行くのは怖いので、やめておきます。調査票配布の旅は、明日も続くのでした(続く)。

 

国勢調査の調査員になってしまった…①

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前回のブログ投稿から3週間もたってしまいました。いろいろ忙しくて…。

 

まず娘がイギリスの大学に戻りました~。長かった6か月の家族再集合生活も終わりました。遡ってまずその話から。

 

飛行機会社の掟で、出発96時間前までのPCR検査があり、前にも書きましたがやっとこさ1件やってくれるお医者さんを見つけ、娘を病院に送り出しました。予約制だったので、検査自体は待ち時間も少なく受けられたようです。

 

診察室に入ったら、もう先生は防護服きっちりの重装備で、先生の真後ろには扇風機が待機していたそう。それをブーンと回して、患者側から空気が先生の方に流れないようにする工夫でした。なるほど。で、鼻に綿棒の長いやつを差し込んで検体を取るんですが、なんと後ろ側から先生が娘の鼻の穴に突っ込んで、くしゃみなどからの飛沫が自分にかからないようにされていたそうです。なかなか器用ですよね。感染防止の大変さ、お察しします。

 

しかし無事検査を終えて待合室で待っていると、事件が!いきなり飛び込みの患者さんが入ってきて、ものすごい熱があると訴えていたそうです。そこから看護婦さんたちの顔色が変わって、全員マスク姿でしたが、すぐに手袋装着が始まって、患者さんは別室に連れていかれたらしいです。で、その後の小さな待合室のムードがどよよ~んとなり、いた人全員が「移ったかな…」モードに突入。わが子も1メートルほどしか離れていなかったそうでまさかここで感染したらシャレにならんと思ったらしいです。

 

結局何事もなく、空港バス(乗客4人)にゆられて空港に向かい、詰め込み過ぎた手荷物に1万7000円の超過料金をかけられ(母の家族カードで支払い済み)、飛行機(乗客多分30人以下)に乗って帰っていきました。ちなみにイギリスでは空港ほぼスルーで、自宅での隔離も求められなかったそうです。緩いから、今また感染増えているようですね(汗)。

 

そして、私は仕事に戻り、いろいろと原稿を書いたりで忙しかったんですわ。それで14日の朝、携帯でニュースを見ていたら、「国勢調査が始まりました」の文字が飛び込んできて…

 

そういえば、思い出しましたよ。私、今年町内の自治会の役員になってるんですが、数週間前に会長さんからラインが来て、国勢調査員を手伝ってくれと頼まれて、訳も分からず受けていたんですね。今年はコロナで町内の仕事がほとんど中止になっているので、せめてこのぐらいのお手伝いはしてあげよう、と思いまして。すっかり忘れてたら始まってたんで、ものすごく焦りました。

 

そもそも何をするのか全く分かっておらず、手伝いというぐらいだからみんなで業務を分担するのかと思ってたんですが、実は10日前ぐらいに宅配便でどーんと調査用紙等の必要なものが我が家に届いてました。中身も確認せず置きっぱなしでしたが、開封したところ、どうもものすごい量のご家庭を一人で担当するという事実が判明しました。

 

手引書数種とDVDが入っていて、通常ですと講習会かなんかがあるみたいですが、コロナ禍の今年はこれを見て各自理解せよということらしいです。でもたくさんあってこんなに読むの無理(涙)と思っていたら、市が特別に作った簡易版の手引書を発見しました。やはり市も、「これじゃ読む人いないよな」と思ったようで、「とりあえずポイントだけ書いといたよ」的な冊子になっていました。これを読むと、まず最初に、担当地区の地図作りみたいな仕事があることがわかりました。

 

国勢調査というのは、日本に住んでいる人全員の情報を漏れなく集めるのが目的ですので、調査員は担当区域になる居住者のいる世帯を全部を網羅しなければいけません。一応、市から担当区域の住宅地図は送られてくるんですが、今日現在のものではないため、調査員がそれをもとに実際に現地に赴いて、地図をアップデートしないといけないんです。ここは2世帯住宅、ここは空き家、とか一つずつチェック。そして、その最新の地図上の世帯ひとつひとつに番号を振って、その番号と同じ番号が振られた国勢調査のお願い封筒(あらかじめ必要書類がセットされています)を各世帯に持っていくというのがお仕事なんです。手動による世帯総番号制がここで実現。マイナンバー活用でできそうな気もしますけどね。

 

ということで、私、さっそく平日昼間に入っていた予定をキャンセルして、地図作成に回ってきました。私の住んでる地域が担当なので、現場まではどこも徒歩数分です。住宅街で高齢化も進んだ地域なので、元の地図通りのところが多かったです(亡くなったんですかね、空き地で売り土地というのも結構ありました)。大きな独身寮のような集合住宅もちょうど工事中でだれも住んでなくてラッキー!あとはアパートが数件ですが、ここに人がいるかどうかは外からではちょっとわからず、どうしよう…。今後の課題です。

 

とりあえず、地図の作成は意外とスムーズに終了しました。そしてその地図から各世帯の番号を振った台帳みたいなのを作成するようになっているので、これも順調に完成。あとは封筒の中にセットされた紙の調査票に、各世帯の地図上の番号を記入して、また封筒に戻して準備完了です。ただ山ほど世帯があるんで、まずは自分の家に近いところだけ準備。この時点で16日でした。

 

さっそくご近所から配り始めたのですが、やはり知った人たちなのでスムーズに書類は受け取ってもらえました。よかった。住人とのトラブルになるケース、受取拒否などの例もあるようで、怖々だったのですが、自治会以外からの調査員だと、そういう事件もあるのかもしれません。なるほどね。

 

不在のおうちには宅配便の不在連絡票みたいなのを入れておいて、また別日にトライです。なんとか、今週末には2つの受け持ち地区の1つは終わりそうな気がします(続く)。

 

 

接触確認アプリからプッシュ通知。なのに「陽性者との接触が確認されなかった」と表示された…

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Jan VašekによるPixabayからの画像

今日は海外ニュースではなく、私ニュースです。

 

来たんです、1週間前の朝。何気なく携帯のボタンを押したら、接触確認アプリのロゴが入ったプッシュ通知が見えました。「COVID-19にさらされた可能性が…」みたいな文面で、慌てて厚労省接触確認アプリを開いて「陽性者との接触を確認する」を押したところ、「接触は確認されませんでした」となっていました。ええええーっつ、どっちを信じたらいいの?プッシュ通知?アプリと頭の中はパニックです。

 

とりあえず厚労省接触確認アプリに関する情報というリンクを見つけたので、そちらで調べたところ、「iOSをご利用の場合はお手数ですが、メールにてご連絡」と指示が出ていました。早速プッシュ通知があったのにアプリ上では何もなしになっていた旨をメール連絡しました。

 

そしたらしばらくして、また来たんです~。今度はコロナウィルスマークみたいなのが付いたプッシュ通知。こんどは消える前に写真撮りましたよ。それがこれ。

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もう怖すぎて、思いっきりググったところ、同じような経験をされている方が結構ザクザク出てきました。AppStoreの接触確認アプリの「評価とレビュー」のコメント欄にも、たくさん同じ状況の人がいましたし。ちなみにアプリが勝手にリセットされるという苦情も山ほど来ていました。

 

同じ状況の方たちの情報ですと、接触のログ記録というのをチェックして、一致したキーの数が0なら大丈夫とのことでしたのでやってみたところ、なんと2というのが発見されたんです(涙)。ただ、私以外にも、1以上の方はたくさんいたようです。

 

私だけじゃなかったという妙な安心感と、このアプリ大丈夫?という疑問に包まれつつも、家族もいますし、しばらく自主隔離したほうがよいのかと悩みました。しかし、どう考えても、感染者と接触という心当たりが皆無だったんです。

 

このアプリだと、1メートル以内で15分間感染者に接触した場合にお知らせが来るということだったんですが、どう考えても当てはまった気がしない。そもそも私コロナ前から完全在宅勤務でして、通勤もしなければ同僚との接触もないです。その時点から数えて2週間前まででお出かけしたのは1回。夫と娘と自家用車で行って、海辺の散策をしましたが人との距離は十分。連絡船に15分ほど乗りましたが、外のデッキで過ごし、周りに家族以外はいませんでした。レストランで食事をしましたが、店内は私と夫と娘だけ。その後行ったカフェでは他のお客もいましたが、もし私と接触があったなら、夫と娘にもあったはずです。2人にはプッシュ通知は届いていませんので、変ですよね。となるとあとは日常行ってるスーパーぐらいしか思い浮かばないのですが、昼間のすいてる時間しか行かないので、そこでも1メートル以内で15分というのはまずないです。

 

悩んでいると数日後に接触確認アプリサポートセンターからお返事がきました。皆さんが受け取っている定型のお返事のようです。その一部がこれです。

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結局、本当に接触があったのかどうかは分かりませんが、体調に気をつけて暮らしておいてくださいってことです。まあ、プッシュ通知来ても来なくても、このご時世そうだよねっていう内容でした。

 

 

ポイントはこれがアプリの不具合なのかどうかですよね。すぐ調べないと、私のような「気分は陽性」の人を量産することになります。ネットなどでは心配で自費で数万円のPCR検査受けたという話も出ていました。そういう人が増えると、このアプリが不安を煽るだけの道具になってしまいます。

 

私のケースとは別で、本当に通知が来たのに検査が受けられなかった人もおり、これに関しては厚労省が通知を受けた人は検査対象と発表したようです。

www3.nhk.or.jp

これ自体は良いことですよね。心配は解消されます。ただ、通知がきても無視しちゃう人もいるようですが。

 

一方こういう謎の事件も起きており、なんとなくアプリの不具合がいろいろなところにあるのではという気もしてきました。

www.yomiuri.co.jp

アプリ自体のコンセプトはよいし、せっかく開発して普及を呼び掛けているところなので、不具合があれば真相を早急に解明してもらいたいです。ちなみに私は今のところ体の不調はない感じで、家族も元気そうです。このまま何事もなく、過ごしたいですね。

 

コロナは2021年いっぱい続く?ビル・ゲイツ、エコノミスト誌に語る

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Won-hyoung 김원형によるPixabayからの画像

自身の財団から新型コロナのワクチン開発に多額の資金を出しているビル・ゲイツ氏ですが、エコノミスト誌編集長のインタビューに応じています。

www.economist.com

ゲイツ氏の予想では、ある程度効果のあるワクチンが量産されるようになり、世界中で十分な数の接種者ができることで2021年末までにはコロナは収束するということです。コロナ以前からなんらかの感染症パンデミックを危惧していたゲイツ氏が言うことですので、信じてしまいます、私。ただし、それまでにさらに数百万人が亡くなるのではないかと言っています…。

 

ゲイツ氏が心配しているのは、アフリカなどの貧しい国々への被害です。これから数百万人の犠牲が出るというのは、コロナで亡くなる人以上にコロナ関連死が大きく、90%がそうなりそうだということです。ロックダウンで他の病気の予防注射や薬へのアクセスが減り、マラリアHIVでの死者が増えるでしょう。農業生産も低下するため、飢餓が広がり教育を受ける機会も減ります。貧困との戦いという意味では、ウイルスはこれまで10年間の成果を帳消しにしてしまうとも述べています。

 

こういったリスクを緩和するために、先進国は貧しい国々のためにワクチンを購入すべきとしています。これは利他的なものでは決してなく、どこかの国に病気が残っていれば、必ず他の場所でまた広がるという考えからです。先進国のワクチン価格を十分に高くしておけば、生産のための固定費をカバーできるため、貧しい国への供給の限界コストが比較的抑え目なものになるとしています。

 

そこでお金の出所となるべきはアメリカなのですが、政治の分裂で他国で類を見ないようなめちゃくちゃなコロナ対応になっているのは皆さんご承知の通り。マスクをするしないでさえ、専門家のアドバイスに従うよりも、政治的主張になっている状況をゲイツ氏は憂いています。たとえ11月の選挙で政権が代わっても、もうやり直しはできないと。

 

リーダーシップの欠如は、国外にも影響していると言います。まとめ役のはずのアメリカが機能しないため、多国間協力や国際機関を通じての共同作業から後退するムードが多くの国で漂い、コロナ対応で金銭的余力も低下しているため、最貧国を助けようという寛大さも減っているということです。

 

現在の予測では、全体の30~60%の人がワクチンを打てばパンデミックは止められるということですが、アメリカでは3人に1人がワクチンを打ちたくないという調査結果もでています。ワクチン完成でも先は明るくないということでしょうか…。

 

現在世界では150以上のワクチンが開発途上で、そのうち6つはすでに大規模治験に入っています。ゲイツ氏はまだまだお金を出してもよいと思っているとのことですが、個人の財団では資金に限りがあるため、各国政府にリードしてもらいたいということ。ゲイツ氏はこれまでに100億ドルをワクチン製造と供給の世界的取り組みのために約束していますが、それでも足りないというのが現状だそうです。

 

そういえば日本のワクチン開発ってどこまでいったのでしょう。ダメだったんですかね?海外の有望なところとワクチンを融通してもらう約束をいち早く日本政府が取り付けたというニュースは聞きましたが、ぜひ途上国支援も忘れないでいただきたいですね。

わかしお座礁。なぜ船はモーリシャスに近づいたのか?

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unesourisetmoi bgによるPixabayからの画像

インド洋のモーリシャス沖合で、日本の海運会社、長鋪汽船の関連会社が所有する貨物船「わかしお」が座礁しました。8月6日には船内から燃料が周辺海域に流出。15日には船体が2つに割れるという事態になっております。この事故は観光地でもあるモーリシャスの自然に大きな被害を与えており、長期的に環境や海洋生物に深刻な影響を与えるということです。

 

ロイターによれば、これまでに流出した燃料は1000トンと見られています。船内にはまだ潤滑油など90トンの油が残っていると見られていますが、幸いなことに、流出した分を除く3000トンの燃料は12日までに回収されたと報じられています。長鋪汽船と運航会社の商船三井は現地での協力を約束しており、日本政府も出てきたようですので、誠意ある対応をぜひお願いしたいところです。

 

で、なんで自然豊かなエコツーリズムで観光客に人気のあるモーリシャスみたいなところに貨物船がやって来るんだろうと思うんですが、ブルームバーグによると、モーリシャスや近くのレユニオン島は、アジアの港とインド洋を結ぶマラッカ海峡からまっすぐ最短距離にあるからだそうです。またアジアと西アフリカ、ラテンアメリカ、欧州、北米を結ぶルートでもあるので、モーリシャスはまさに国際海運のハイウェイ上にあるということらしいです。東西を結ぶルートであれば、かなりの確率でモーリシャス付近を通ることになるそうです。

 

そもそも輸送ルートは、昔から陸に近くなる傾向があるとのこと。いまや衛星によるナビで遭難船を探すということも可能ですが、もし貨物船が陸から数千マイルも離れたところで遭難すれば専門の救助が駆けつけるまでに数日かかるので、陸に近いルートのほうが安全ということですね。

 

あと、日本のニュースでは乗組員がWi-Fiをつかむために陸に近づいたのではという報道がありましたが、船員にとっては高くて限られた衛星電話を使わず、家族に連絡できる方法だとブルームバーグも述べています。これが理由だったとすると何とも言えない気持ちなんですが…。

 

結局のところ、なぜ船がモーリシャス島付近まで来たのかはわからないということで、真相は今後の捜査で明らかになるだろうということです。他国では、船が近づくことを禁じたセーフティーゾーンを設けているところもあるということで、モーリシャスも今後同様の事故の発生を防ぐため、そうするべきと業界関係者は述べています。

 

国連貿易開発会議によれば、石油を運ぶタンカーの流出事故の場合は国際油濁補償基金(IOPC FUND)で補償されるそうですが、今回のケースは船自体の燃料の流出ですので、当てはまらないとのことです。適用されるなら、「燃料油による汚染損害についての民事責任に関する国際条約(通称バンカー条約)」のほうということですが、こちらはIOPC FUNDに比べ補償は劣るということで、今後どれだけバンカー条約でコストや損失をカバーできるかはわからないということです。

 

日本のメディアの報道によれば、船主責任制限条約で事故に対し補償されるということです。これまでで最悪の環境汚染の一つになっているというニュースも聞きましたので、バンカー条約と合わせて十分な補償となることを願います。

ワクチン並みの効果あり。安価なコロナ検査が感染の連鎖を止める可能性

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Rondell MellingによるPixabayからの画像

日本のコロナ感染、最近ずっと高止まりしていますね。もう1日200人とか300人とか聞いても驚かなくなりましたもん。慣れって恐ろしい(汗)。検査数が増えているので陽性も増える、死者は前より少ない、っていうのは理解できるのですが、いったいどのぐらいまで静観しておいていいのかは悩みますね。相変わらずできることはマスクと手洗いと三密回避だけで、日本政府の指示待ちでしょうか?

 

数か月前、日本は「検査をせず感染隠し」、「2週間後にはニューヨーク」、「自粛だけじゃ無理」などと揶揄され、厳しい時期がありました。その後見事収束からの緊急事態宣言解除で、「日本のコロナ対策成功!」と小躍りして喜んだんですが…つかの間でした(涙)。第2波は1波よりひどくなるという話もあり、最初の努力は何だったんだと思う人も多いことでしょう。

 

しかし、見事に日本同様感染を抑えていたドイツ、オーストラリアなども最近感染再拡大の傾向です。また、多くの犠牲者を出して収まったスペインやフランスなどでも増えてきているようです。アメリカなどに至っては、大量検査をしているものの、もう止まらない感じ…。再ロックダウンに入るところなども出てきており、ワクチンが出来るまでは感染は収まらないという雰囲気です。そしてどこの国も同様のところで苦労していることが分かるのが次の記事です。

 

www.telegraph.co.uk

 

記事によりますと、世界各地のバーやナイトクラブなどでクラスターが発生しています。換気が悪く、開けられる窓が少ないためウイルスの温床になりやすいという場所的問題が一つ。そして人の問題としては、お酒を飲むことで気持ちが大きくなり感染への警戒が減ること、おしゃべりやダンスで距離が縮まることが上げられています。日本で言われている「夜の街」もここに入りますね。

 

日本も含め多くの国では、感染者を見つけるために接触者追跡を行っています。会社などは感染が見つかっても比較的感染源となった人や濃厚接触者の特定が容易ですが、見知らぬ人が集まるバーやクラブでは、だれがだれに接触したかを特定するのはかなり困難ということです。入店者に記名等の個人情報の提供を求める店もありますが、客が偽情報を書いている場合は、追跡不能となります。

 

ロックダウン後は我慢していた若者の活動がさかんになっており、どうしてもバーやクラブの感染が増えてしまうということ。そこで感染した人から、介護施設など新たなクラスターになり得るところにも広がって行くということです。ただ、夜の店を規制すれば経済への影響も大きく、有効な策は見つかっていないとのことです。難しいですね。

 

ですが、新たな希望が見えてきました。それがこちら。

news.harvard.edu

発想の転換というんでしょうか。現在のコロナの検査&追跡戦略は、精度の高い検査で感染者を見つけるもので、治療を前提にしていればよい方法なのですが、コストが高く、結果が出るのに時間を要するのが問題点とのことです。検査結果が出たころにはもう次の人に移している場合も多いと見られ、感染の連鎖を止めるという点では難ありとのことです。

 

で、ハーバード大学の疫学者、マイケル・ミナ氏が推しているのが安くて自宅で調べられる検査です。見た感じ、リトマス試験紙的な、または妊娠検査薬キットみたいな感じですね。鼻拭いをして専門機関で調べる現在のPCR検査ほどの精度はないですが、その場ですぐ結果が分かり、費用も1回1ドル程度=100円ほどという安さです。これを毎日行い、陽性と出た人はとにかく自宅待機ということにすれば、職場や学校、外出先で他人に移す確率が大幅に低下するはずで、ワクチンに匹敵するほどの効果があるとミナ氏は述べています。さらに陽性となった人だけ再度鼻拭いのPCR検査でチェックするシステムにすれば検査機関や病院の負担も減りますし、症状が軽ければ、陰性になるまで毎日チェックすればいいということ。なかなか優れたアイディアだと思います。

 

これを無料で国がやるとしても、長期的にみればその恩恵は費用を上回るかもしれませんね。感染ゼロにはならずとも、かなりの数の感染の連鎖を断ち切ることができ、集団感染を数週間で消すことができるとミナ氏は述べており、ワクチンの開発の緊急性の緩和にもつながるとしています。これこそが「ワープスピード」でやることではないかということです(トランプさん聞いてる?)。

 

今のところこういった検査キットを作っている会社はいずれも小規模で、アメリカだけでも全体に行きわたるだけの数をすぐ作れないことが一つの問題点ということ。また、FDA(米食品医薬局)の認可もどれだけ検査キットの精度が高まるかによるとされているそうです。

 

でも期待してしまいますね。日本でやるとして、1回100円なら月一人3000円ほど。保険適用ありなら30円ほどになるので、毎日やっても一人月1000円もいかないですね。不織布マスクより安い(笑)。日本でも同じような考えのお医者さんのツイートなども見ましたので、検討されているとよいなと思います。

日本は伸びしろあり!自由貿易協定とチーズ市場

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Free-PhotosによるPixabayからの画像

突然ですがチーズ、大好きです。

特に赤ワインとバゲットとチーズの組み合わせ最高!これだけで延々飲めると思っている私です。あ~、今すぐ飲みたいっ。

 

さて、数日前にこんなツイートがありまして、世の中の皆さんもやはりチーズがお好きなんだということが分かりました。

朝日新聞のヨーロッパ総局長の国末さんという方のツイートです。で、その続きあり。

この投稿に、たくさんチーズ好きの方々からのコメントがついてまして、横から楽しく読ませていただきました。私はスティルトン、結構食べたことあります。イギリスで、「イギリス来たならスティルトン食べなさい」ということで、地元のチーズとして初めて勧められたのが20年ぐらい前でしょうか。もともとブルーチーズなどの臭い系熟成チーズが好きなほうなのでおいしく感じました。

 

シャープなチェダーチーズに青かびっていう感じでしょうか。無塩クラッカーとかに付けて食べるとおいしいですね。イギリスとブルーチーズという組み合わせが意外な気がしたんですが、実は国末さんも書かれているように、世界三大ブルーチーズの一つなんだそうです。

 

ウィキペディアによりますと、名前の由来はケンブリッジシャー(ガンダムのシャーじゃなくて。シャーは州のような自治体の単位です)のスティルトン村にあります。1730年にこの村で旅館を営む人が、レスターシャーの田舎の村にある農場を訪れ、ここで特徴的なブルーチーズを発見。自分の旅館でこれを独占販売する権利を手に入れ、このチーズを売り込んだということです。なので、生産はスティルトン村ではないんです。現在は、ダービーシャー、レスターシャー、ノッティンガムシャーで作られたものだけが、スティルトンという名称を使うことができるそうです。

 

日本ではあまりスティルトンは売ってないですね。東京なら結構あるのかもですが、私の住んでいる町では輸入品店で小さなこぎれいに包装されたものが売ってます。イギリスだと塊でどーんと出してくれてナイフで切り分けて食べますので、日本のはすごく小さくお上品に感じますが、お値段は結構しますね。私は実は自分で買うなら、ゴルゴンゾーラ派です(ごめん)。

 

で、日英通商交渉ではイギリスがスティルトンを買ってくれーっ、とプッシュしたのでまとまらなかったということです。固執した理由は、日本がEUとの協定で、チーズの関税を将来的にゼロにすると合意しており、イギリス側の担当者にEUと同等かそれ以上の条件を勝ち取りたいというプライドがあった感じですね。離脱して一人ぼっちでも気位は高いんでしょうか(ちょっと意地悪)。

 

ただ、日本のチーズ市場は欧州から注目されているのは事実のようです。2018年のAFPの記事によりますと、日本のチーズの消費は、2007年の27万9000トンから10年で33万8000トンまで増加。一人当たりの年間消費量は2.66キロで、フランスの27.2キロ、ドイツの24.7キロ、デンマークの28.1キロに比べると圧倒的に少ないです。伸びしろ十分!さらに国内消費の4分の3は、主にオセアニアからの輸入品であり、欧州産の関税が下がれば、質と価格で競争に参入できると思われます。

 

これまではワインのお供に欧州産のちょっとおいしいチーズを買う、という消費者(私のことでしょうか?)が中心ターゲットでしたが、価格が下がることにより、幅広い層の需要が見込まれるということです。日本はこれからチーズにとってはホットな市場になりそうですね。私は安くておいしいチーズ大歓迎です。コストコにいかなくても、ご近所でいろんなチーズが、たっぷり楽しめるようになればうれしい限りです。