UK9報道部

良質な「コタツ記事」を目指します。海外ニュースがメイン。

新型コロナ、世界的に新段階突入。科学ジャーナリストの考察

f:id:UK9:20200224213443j:plain

TumisuによるPixabayからの画像


新型コロナウィルス感染が広がり、その件でいろいろ記事を書いたのですが、情報を集めようとツイッターで信頼できそうな医療関係者、ジャーナリストをフォローし始めました。そのなかでとても考えさせられたツイートがあったので、ご紹介します。

 ツイートしたのは科学ジャーナリストでサイエンスマガジンにも寄稿しているカイ・クプフェルシュミットさんというドイツの方です。このスレッドをざっと訳していきます。

 

私と私が知っている新型コロナウィルス(Covid19)を追っている人々は、この数日、エピデミックに深刻なシフトがあったと感じています。明らかに新しいフェイズに入っていると。最近のニュースを消化する時間があったので、「チャンスの窓」に関する短いスレッドをツイートします。

 

最初から、WHOは戦略においてはクリアでした。それは、中国でSARSCoV2の元を絶つために戦い、外に足場を作らせないことでした。大胆な賭けではありますが、正しい策で、時間稼ぎにもなってきました。

 

WHOとテドロス事務局長は、ウィルスを閉じ込めるための「チャンスの窓」があると繰り返し強調してきました。金曜日に、テドロス氏は窓はまだそこにあると信じるが、狭まってきていると述べました。個人的に、私はこの数日で時間切れになったと思っています。

 

なぜそう思うのか。まず、ダイヤモンド・プリンセス号、病院、刑務所でウィルスが広がる方法がありました。SARSCoV2はとても感染力が強く、患者は長期間ウィルスを拡散するようで、その探知が難しい。そういったウィルスを封じ込めるのはとても難しいです。

 

イランでは、3日前まで、感染の報告はありませんでした。今や28件の感染があり、5人が亡くなっています。死者数とイランからの旅行者の陽性と出た数から、これは氷山の一角であり、すぐに氷山の大きさが分かると思います。

 

韓国では、433件の感染が確定しています。ほとんどが病院での集団感染と宗教団体の集まりに関係しています。すさまじい数が封じ込めを難しくするでしょう。中国の二の舞になるとも限りません。

 

シンガポールは監視追跡がしっかりしていますが、感染経路を確認できないケースが少なくとも7件あります。日本も同様の問題を抱えています。イタリアは国内で感染がおこり2名が死亡していますが、今後大幅に感染者は増えそうです。

 

今分かっているのはこれだけで、分かっていないことは、推測するしかありません。英MRCグローバル感染症分析研究所によれば、中国から外へでた新型コロナウィルス感染の3分の2は見逃されているとされています。中国の外で、まだ探知されていない人から人への感染の連鎖が複数起こる可能性につながるのです。

 

これらのどれもがショックではありません。ほとんどの研究者がいつかはこうなると読んでいました。問題は、今何が起きているのか?私は公衆衛生の専門家でも感染症研究者でもなくジャーナリストです。だから私はコミュニケーションについて多くを考え、そして我々もまた、新しいフェイズに入らなければならないと思います。

 

中国での多大な努力で時間稼ぎができました。しかし、その時間を、我々は準備に使うべきです。それは何が今起きているか、何が起きそうなのか、そしてどのような対応になりそうなのかといったことを情報交換することにより、世界に準備させることを含みます。それが我々が今持つ、「チャンスの窓」なのです。

 

ざっとの訳で申し訳ないのですが、つまり世界は情報を共有して新たな感染拡大に準備せよということでしょう。ここからは私個人の意見ですが、情報交換で世界が共通の認識を持たなくてはいけません。フェイクニュースもたくさんでていますが、確かな情報がそれを駆逐しなければいけません。すでにどうも世界では市中感染の段階に入っているところが出始めています。ウィルスを封じ込めるチャンスは減っているのですが、正しい知識や情報を皆が持つことで感染を遅らせる、減らすチャンスを作ることができます。その間に、薬やワクチンが開発されるかもしれません。

 

ウィルスは怖いですが、無知や妄信はもっと怖いです。信頼できる専門家の意見に耳を傾け、裏を取った正しい情報を報じてくれる誠実なジャーナリストの仕事に期待したいと思います。