UK9報道部

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韓国新型コロナ封じ込め間近?とことん検査は正しかったかも

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最近、仕事のほうでもコロナばっかり追っておりまして、ものすごく知識が増えつつある私です(笑)。仕事柄読んでいるのは海外記事が多いんですが、日本で言われていることと海外で言われていることに結構差があることにしばしば気づきます。

 

その一つが韓国のPCR検査について。NHKによれば3月9日付で、韓国の感染者は7313人、死者は50人となっています。対して日本は感染者514人、死亡者9人となっています(ヤフーニュース)。感染者数の大幅なちがいは、韓国のPCR検査がほぼ20万回ぐらい行われているのに、日本では厚労省発表で1万件にも達していないことがあるようです。日本は症状の出ている方や濃厚接触者などを中心にしか検査していないのが現状ですので、確実にもっと感染者はいるはずです。

 

ところが死者数を見ると、日本はとても少ないです。これを見て、韓国は検査数を大幅に増やしてしまったがために、死者を増やしているという見方もあります。検査はやり過ぎるもんじゃないと日本国内では批判もされているのですが、海外では韓国の大量検査はかなり高い評価を得ています。特に、これまでCDC(疾病対策センター)による検査キット供給の遅れで、検査ができず感染がどんどん広がっていったアメリカでは、韓国を見習えー!という意見がSNSでは圧倒的。日本は死者数少なくても、見習えー!というご意見はほぼなく、検査数の少なさで心配されているぐらいです。

 

www.upi.com

 

上記のニュースによりますと、韓国ではまだ感染者数は増えてはいるものの、ほぼ終息のめどがたったということです。数週間にわたり1日に900人のような感染報告もありましたが、3月8日には248人と低下し、安定して来た模様です。

 

韓国の場合は、感染者の89%がテグ市とその近隣のキョンサン北道に集中しており、62%以上は例の新天地教会関係者ですので、そこの封じ込めを素早く行ったことがよい結果をもたらしたようです。ドライブスルー検査などの新アプローチを導入し、検査能力も1日1万5000件、しかも無料だったということ。これが患者の早期洗い出しを可能にし、被害を最低限に抑えたと関係者は語っています。中国やイタリアのように都市封鎖を行わず、封じ込めに成功しつつあるのは韓国だけということで、他国も参考にしてほしいとのことです。

 

対して我が国ですが、感染のピークを低く抑え、医療崩壊を起こさないようにすることが目指されています。確かに助かる人を助ける方策ですが、これは長期戦になるということでもあります。

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この画像は、左側の山がコントロールなしの感染、右の山がピークを低く抑えた場合の感染です。ピークを抑えるのは終息までに時間がかかりそうですよね。このパターンだと五輪は危険信号、そして日本経済が、コロナ撲滅までに死んでしまいそうな気がします…。そういった意味では、中国までとはいきませんが、人的犠牲を払ってでも大胆な措置で早めに終息させた国のほうが、勝ち組になるのかもしれません。