UK9報道部

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検査と追跡はセット!中国に学ぶコロナ鎮圧

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桜が美しい春になりましたが、新型コロナ、ついに東京でも1日3桁に突入し、ロックダウンも近いのではという声も聞かれます。これまで日本のクラスター対策班の努力で効率的に感染者の発見が進んできたと思うのですが、経路の追えない感染がかなり増えており、とっても心配です。

 

欧米や日本で感染が拡大するなか、中国ではすでに感染は収まり、抑制の時期に入っています。コロナ鎮圧の第2期に真っ先に突入ということですね。

www.npr.org

こちらの米公共ラジオ網の記事によれば、新たな感染はほとんどが海外からの「輸入例」です。香港大学の疫学者ベン・カウリング氏によれば、中国の場合は、海外からの旅行者による感染が市中に広がる可能性はほぼないとのこと。まず入国後14日間の隔離検疫が義務付けられており、衛生当局の厳しい監視を受けます。感染が見つかった場合はすぐに患者として隔離。接触者の追跡が行われ、これらの人も全員隔離です。これにより、一般社会への感染者の流出が食い止められるというわけです。

 

日本も帰国者は公共交通機関使用不可、ホテルや自宅で14日間自主隔離ということになっていますが、新幹線で帰る人や、症状が出た時点でお医者さんに駆け込んだりする人の事例が報道されており、帰国者の誠意に頼るというやり方に限界を感じますね。私は空港近隣ホテルを政府が借り上げて全員14日間隔離、費用は健康保険加入を前提に3割負担でいいと思っています。旅行者は当然、全額負担。ただ入国制限出ているので、日本人以外はそんなに多くないでしょうね。

 

この記事の指摘でもう一つ大事なのは、中国のコロナ対策がソーシャルディスタンシングと感染経路追跡のセットになっているということです。ニューヨーク、北イタリア、スペイン、フランスで爆発的感染が起こっていますが、いずれの国よりもロックダウンは徹底しています。ほぼ完全封鎖だったので早く感染者数を低下させることができたと。そして、大量検査からの感染者特定→隔離でさらなる効果が生まれたということです。私が調べる限り、多くの国では検査数は増やしても、感染経路を追跡して感染の鎖を断ち切るという作業ができていないため、検査が個人の安心をもたらすところで終了している気がします。

 

現在の中国は様子を見ながら少しずつ制限を解除しているのですが、比較的通常に近い形に今後1、2か月で戻し、あとは検査、追跡、隔離によって感染を低レベルに保とうとしているということでした。

 

欧米でも出口戦略が考えられているようですが、感染を増やさずソーシャルディスタンシングを緩めるというのはかなり至難の業のようです。特にアメリカの場合は州ごとに感染のピークが違い、州ごとに対策を取っているため、例えばニューヨークが収まっても他の都市や州で感染が広がっていれば、移動の規制をやめるわけにはいかなくなります。カウリング氏によれば、最悪のシナリオは全米各地で感染の再発が勃発し、ロックダウンが繰り返されることだそうです。現状アメリカ全体を見た場合、感染抑止の正解というのが見えないようです。中国の状況を参考にするというのが今のところ妥当な選択といえます。

 

日本の場合は追跡はずっとできてきたのですが、検査数が少ないため、見逃しがあった可能性もありますね。今後欧米のように大感染になるかどうかは、我々一人ひとりの行動にかかっています。お花見シーズンですが、今年は遠くからそっと眺めようと思います。一般市民ができることは、不要不急の外出はしない、外出時はマスク着用(もちろん布製「アベノマスク」でもないよりいい)で人との距離を取ること、そして肌荒れしそうなほどのこまめな手洗いだと思います。ちなみに私はアトリックスハンドクリームのポンプタイプをたっぷり使用。石鹸とセットでお買い求めください(あら、企業の宣伝になっちゃったけどまあいいか)。