UK9報道部

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国勢調査の調査員になってしまった…④

 

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Markus WinklerによるPixabayからの画像

調査票を配り終えたところまで書いていましたが、実はすでに国勢調査員業務、完了しております。

 

回答期間終了後、市から各世帯の回答状況を示した紙が送られてきました。ネット回答、郵便回答、未回答の3種類に項目が分かれていまして、どの世帯がどれだったかが分かるわけです。

 

やはり若い世代は結構ネット回答していただいてましたね。あと、ご老人のところもご家族が手伝ってネット回答っていうのもありました。紙に鉛筆でヌリヌリするよりネットのほうがずっと簡単だし、最初からネットメインになれば紙の調査票を無駄にしなくてすみますね。ただ、自分でできるネット世代の人が大多数でないと無理ですね。

 

回答状況には、ネットだと世帯主名、住所、世帯員の数、男女別が反映されています。郵便だと郵便回答したという事実のみの記載となります。あとで回答を機械で読み取りだからでしょうね。ネット回答のみですが、そこにかかれた情報と、調査員が回って聞いた情報が合致しているかをまずチェックするというお仕事がありました。2、3違っているのもありましたが、ほぼ正しかったですね。合致しない場合は、本人の回答を優先ということで直します。

 

そのあと、未回答の世帯を洗い出して、「督促」をするという作業がありました。「督促」って怖い表現ですが、要は再度新たに紙の回答用紙を「至急提出してください」というチラシと返信用封筒とともにその家庭に配るという作業です。なぜかネット回答してくださいとはチラシに書かれてなかったですね。

 

調査票を配ったときにはすごく感じが良かったご家庭だったのに、未提出ということが結構ありました。その理由の一つとして、調査票を配ったのが9月だったのに、「10月1日以降に郵送回答してください」という指示があったことがあると思います。国勢調査は10月1日時点での状況ということに建前上なっていますので、それ以前に回答しないでね、というルールがあるんです。でも、ネットだとその日に回答OKという矛盾したルールなんです、なぜか。

 

もらってからすぐに回答しないと、出すの忘れちゃうと思うので、次回からは10月1日以前でも返送OK、または調査票配布を10月1日以降にすればいいんじゃないかと思うのですが…。ちなみに回答状況には回答日も記載されてるんですが、よく見ると10月1日より前に回答してた家庭も結構ありました。ルール形骸化してます。

 

督促の際に、また各家庭を回って回答を催促するのかと思いきや、市から送られたお手紙を見ると、ポストに入れるだけで良しと書いてありました。国民の義務と、罰則ありとなっているんですが、実際のところ、居留守とか拒否とかの人を追いかけること自体が難しいので、督促して答えてくれそうなところのみ、再度調査票を配ればよしという指示でしたね。この辺は意外にいい加減で実は驚きました。コロナ禍ということで、今年は特別なのかなとも考えましたが、結局国民全員って毎年不可能なんだと思います。それでも十分現実に近い結果が出てるんでしょうね。続いているわけですから。

 

ということで督促を行って、提出物をマニュアル通りに整理して、私のお仕事は終了しました。昨日市役所の指導員さんを尋ねて書類等と調査で利用するため配られた道具をすべて返して(どれを返すのかわからなかったので、一式全部置いてきたって感じ)帰ってきました。こちらもものすごく適当で、提出物を厳しくチェックされるのかなと思いきや、ざっと見ておしまい。担当の指導員さんも、実は通常は市役所の別の仕事をされていて、国勢調査のためにたまたま担当にされたという感じでした。なんで、あちらも細かいことは分かっていなかった印象です。まあ突っ込まれてもいやなので、私には都合がよかったかなと。

 

正直言って面倒なお役を授かった今回でした。自治会役員じゃなかったら絶対やってませんから、まあいい経験だったと思うようにしていますが、細かい面倒な作業も多く、これまでずっとこのやり方だったならかなり大変だったのではと思います。最近はハンコ廃止、IT化促進とかを政府が本気でやろうとしているようですので、ぜひ国勢調査マイナンバーやネットを活用してだれでも簡単にできる仕組みになるといいですね。人手も経費も長期的には削減されるのではないかと思いました。

 

残るは報酬お支払いのようですので、そちらは次回に。