UK9報道部

良質な「コタツ記事」を目指します。海外ニュースがメイン。

これじゃ中世の拷問。減量用に開発されたデンタル装置が利用者に大不評

f:id:UK9:20210702142335j:plain

photosforyouによるPixabayからの画像

梅雨ですね。今日の我が家は生臭い。なぜならかわいい老犬の愛犬が、朝びっしょりおもらしをしてくれたからです。うちの子はお外でしかトイレにいかない賢い犬で、若かりし頃はママが7時間ぐらい出かけても、おしっこをずっと我慢して待っていてくれたのですが(それも体に悪かったと思うけど…)。ここ数年は、すっかり緩んでしまったようで、気が付くと水たまりができていたということが多いです。

 

粗相が怖いので、夜は広いサークルの中に大判ペットシートを敷いて、そこに犬用ベッドを入れて寝させているのですが、今朝はペットシートの上に大と小が放たれていました(涙)。シートだから床は大丈夫だったのですが、ベッドの下におしっこのにおいが染みついてしまい、洗いたいけど雨でかわかないだろうから、ざっと雑巾で拭いたのみで、周囲ににおいを拡散しております。もう、しょうがないけどね。粗相は天気のいい日にお願い!

 

さて、本日は雨で私のボルテージも上がらないためしょうもないニュースをひとつ。

www.theguardian.com

ニュージーランドのオタゴ大学の医療専門家とイギリスのリーズ大学の科学者が開発した減量ツールのお話です。

 

『デンタル・スリム・ダイエット・コントロール』と分かりやすく名付けられたこの装置、なんとロックボルト付き磁石を使っており、装着すると最大2ミリしか口を開けることができなくなるそう。固形物が通らないため、流動食しか食べられないという画期的な仕様となっております(怖)。

 

オタゴ大学は、この製品は「世界的な肥満の蔓延と戦うための世界初の減量用器具」と自信満々にツイート。すでにニュージーランドの肥満女性7名が低カロリーの流動食を2週間に渡って摂取する実験に参加したそうです。British Dental Journal誌に掲載された記事によりますと、女性たちは平均で6.36キロ、体重の約5.1%の減量に成功したということです。むむ、ということは、一人125キロぐらいはあったということですね。ちなみに渡辺直美ちゃんが158センチで107キロということですから、結構ヘビー級だったと予測。

 

しかし実験参加者たちからはこの装置が使いにくいという苦情が出たそうです。話しづらいし緊張感も感じ、生活全般で満足感が減ったとのことでした。ある参加者はルールを破り、食べてはいけないとされていたチョコレートなどを溶かして歯の間から流し込んでいたそうです。チャレンジャーだな(笑)、甘い誘惑に負けたんですね。ダイエットあるある。

 

オタゴ大学のポール・ブラントン教授は、このツールは体にメスを入れることもないし、元に戻すことができ、経済的で魅力的な外科手術に代わるものだと自画自賛しています。しかしネット上では、「流動食ダイエットにこんな拷問デバイスは不要」という厳しい意見も寄せられているとのこと。

 

不評に焦ったんでしょうか。オタゴ大学では、太り過ぎで手術を受ける必要があるがその前に体重を減らしておかなければいけない人の支援を目的としていると説明(言い訳)しています。しかしそれにしても、口開かなくて流動食だと、気分は病人ですよね。大事なのは、そこまで太らないように適度な運動と節度のある食生活ではないかと思います。

 

ちなみにイギリス人曰く、英語ではindulgence(悪い習慣にふけること、甘やかすこと)という言葉があり、甘いものを食べると、がっつり満足できるまで食べてしまうという傾向があるんだそうです。日本人の私だと「おいしいものを少しずついろいろ」っていうのが多いんですが、やつの感覚では「おいしいもの1つを飽きるまでたっぷり」というのが理想なんだそうです。だからなんでもサイズが大きいんだと勝手に納得。ということで、まずは減量より、食べ物のサイズを小さくするのが先かもしれません。