UK9報道部

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1週間だけ行ってきました。ロンドン旅行記③ ー朝食&観劇、そして両替編ー

もうすぐ使えなくなる女王の紙幣

ついに、この日が来ましたよ。

今日は娘のミュージカルを見に行く日なのでした。こやつがミュージカルスターになる夢を見て、舞台芸術系のスコットランドの大学を卒業したのが2年前。ところが、最後の年はコロナの蔓延で卒業公演もオンラインとなり、母は見に行くことができませんでした(超悲)。卒業式もなくそのまんまロンドンに出て、果たして仕事が来るのだろうかと家族みんなで心配しましたよ。でもちょこちょこ舞台の仕事も来て、役が来ないときはバイトして。ラグビー場のレストランのウェイトレスがチップ最高だったそうですが、なんとか生活できていたようです(涙)。

 

で、やっと来た今回のお仕事は、なんと準主役!でも実は2人芝居だったので、主役「じゃないほう」でした(笑)。最終日の夜の公演のチケットを取ってもらっていたのですが、母はせっかく来たのだからと、昼のマチネのチケットも買っちゃいましたよ。

 

で、その前に娘とブランチに行きました。時差ボケでほとんど夕食パスだったので、なんかおいしいもの食べたいなと思って。実は、私が一番イギリスで好きなのは朝食です!イングリッシュ・ブレックスファストというやつね。ベーコンやソーセージに焼いたトマトやキノコ、ベイクドビーンズや卵がついてトーストと一緒に食べるやつです。

 

イギリスは世界屈指の「めしマズ大国」として不動の地位を確立してきましたが、近年(というかEUに入ってからかな?)は移民の皆さんが持ち込んだおいしい料理によって、ガッカリ料理が減っているようです。イタリアンやインド料理などはかなりおいしいので、イギリス料理を食べる必要がなくなってしまったのですが、朝食だけはたまに食べたくなる私。下手に料理しないで素材を生かしているところがよいのでした。つまり他のイギリス料理は素材を殺しているということでもあります(笑)。

 

ただその朝食も、北米、オーストラリア系のアボカドトーストやエッグベネディクトを出すおしゃれ勢に浸食されておりまして、ビルズとか日本にもあるチェーン店なんかも人気のようです。だいたいブランチでおしゃれ朝食はいただくことができまして、今回はすんません、脱イングリッシュ・ブレックファストっ!ホテル近くのコベントガーデンのこのお店に連れてってもらいました~。

 

www.theblackpenny.com

着いたとたんに結構並んでましたね。皆さんすごい団体さんでほぼ観光客だったと思います。めっちゃ待つかも、と思っていたら、お店の人から「角のカウンターに2席空いてるけどどう?」とお声がかかりました。どうも団体さんたちはみんなでお外のテーブル席が希望だったみたいで、ラッキーにも我々は着いて5分ぐらいでお席をゲットできたのでした!母は若干屋内の換気が心配だったのですが(こだわるなぁ)、「ええい、もう今感染しても今夜のショーまでには発症しない!」と思い、店内へ。

 

でいただいたのがこちらです。

私のはサワー種のパン、スモークサーモンとハーブ入りのスクランブルエッグ添え。気分はニューヨーク(違)。

 

娘のは肉系モリモリにポーチドエッグとトマトのロースト。このトマト貰ったんだけど、フルーツトマトよりも甘くておいしかったです。

 

手絞りのオレンジジュースも頼んだのですが、ストローは紙製でした。やっぱおしゃれはサステイナブル(でも果肉がつまって吸いにくかったぜ)。カフェラテはまずまずでしたね。ちゃんとラテアートも施されていました。

 

お腹がいっぱいになったところで、娘は劇場入り。私は両替所に向かいました。日本の空港でキャッシュを両替できなかったとは言え、この時点でイギリスはほぼキャッシュレスで行けることが分かってたんですけどね。じゃ、なんで両替行くのよ、と皆さんつっこみたいところでしょうか。実は私、以前から持っていた香港ドルがありまして、この円安のときに有効利用したいと思っていたのでした。たったの200香港ドルでしたが、多分この先香港はいかないだろうから換金!

 

両替所は、ホテル界隈では一番レートがいいと評判のお店へ。少額なんでさっと変えてくれると思いきや、4、5組ならんでおりました。ちょっと待ってたんですが、なかなか今両替している人が終わらない。なんかめんどくさい国の人だったんでしょうか?両替所のおじさんが電話かけて長々とやっているわけですよ。なんで、また後で出直そうと思い撤退。

 

そしてマチネの時間に!始まるギリギリに行ったところなんとほぼ満席でした。ここでもノーマスク軍団のなか私だけマスク。左隣のちょっと太めの男性がハーハー濃い呼吸をしていて怖かったですが、ぶっちゃけもうここまで来たら打つ手なしなので、この人が健康であることを神に祈りました(成長した私)。

 

開演。小さな劇場でしたが、オーケストラも舞台裏に設置され、なかなか素敵なセッティングでした。主役の女の子がドーンと歌をかまして、その後娘登場。セリフで笑いもとり、歌も歌い、よく頑張りました。右隣の女性は感極まって泣いてました(後で聞いたら、作品のライターさんの彼女だったそう)。母も久々に感動&ホッとしました~。

 

昼の部終了後はお外で娘と合流し裏方さんや主役の子などとちょこっと歓談(皆いい人たちだったので、安心)。娘とタイ料理のファーストフード店で早めの夕食をして別れ、再度両替にトライしました。今度は誰もいなかったので、「ポンドに交換して」と言って香港ドルを出しました。そしたら両替所のおじさんがものすごく怪訝な顔で「何にしたいの?」って言ってくるんですよ。「ポンドでお願い」って言ったらまたぶつぶつ言ってるんで、私の英語も通じなくなったのかと一人悲しい気分に。

 

ところがおじさんが「あっ」と言った後に、アジア系の若者がキャッシュとレシートを掴んだ状態で両替所に飛び込んできました。そしたらおじさんが「ああ、これあんたのか」と言って、若者に向かって20ポンド札をひらひらさせたんですわ。ん?これって何?

 

読んでる方もわけわかんないと思うので説明。実は両替所のカウンターにはスライド式の箱みたいなのがつけられてて、そこに客は現金を突っ込んでおじさんのほうに箱をスライドさせるシステムなんです。ところが、私が香港ドルを突っ込む前に、アジア系の若者が換金した後に取り忘れた20ポンド札が残っていたようなのです。だから、私の香港ドルの奥に20ポンド札があって、私がそれを箱に入れたとおじさんは勘違いしたんですわ。ポンド出しておいてポンドに換金してくれと頼むこのアジアのおばさん、何言ってるんだと思ったわけですね。なるほど。

 

結局おじさんが若者に「この女性のおかげで助かったぞ」みたいなことを言って20ポンド札を渡し、若者も「ああ」みたいな感じでさっぱりと去っていきました。で、その後私は無事換金を完了。なんかめんどくさい話でしたが、これも旅のエピソードと思い許しました(寛大)。

 

さて劇場は夜の部に。またもや昼を上回る観客すし詰め状態でしたが、もう知らん(キモ座ってきたぜ)。ダブルキャストなので夜の部は別の主役だったのですが、この人は超ド級に歌がうまかったです。娘も引きずられたのか夜のほうが上手だったかも。最後はみなさん花束投げ込みのスタンディングオベーションで終了。来てよかった、ホント。

 

我が子ネタの自己満足が続くのは何なので、ミュージカルの情報とかはここではパスらせていただきます。写真1枚貼っておくので、興味ある方はググってくださいな。


娘は最終公演を終えて、打ち上げに。母は夜風を感じながらホテルに戻りました。④に続く。