UK9報道部

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1週間だけ行ってきました。ロンドン旅行記⑤ ー女王の国葬当日編ー

 

夕方変な時間に寝てしまった親子は、その後数回起きた後、各自ネットで遊んだりシャワーを浴びたりして、9時ごろにホテルの朝食へ。予約したとき朝食付きしかこのホテルは選べませんでした。私はあまり朝たくさん食べないので外のカフェに行くぐらいでよいのですが、普段から倹約生活をしてお腹を空かせている我が子は、食べ放題ということで、猛烈に楽しみだったようです(涙)。

 

だいたいイングリッシュブレックファストと同じ、ソーセージ、ベーコン、スクランブルエッグなんかと、パン。大陸欧州人のためのハム&チーズと生野菜、シリアルに果物なんかがありました。でも、卵は加工された卵液で作っているのであんまりおいしくないし、ベーコンもしょっぱくてカチカチだったかな。ワッフルが焼けるということでしたが、結構な待ち時間だったのでパスしました。

 

それでも娘は大喜び。お皿を山盛りにしていたので、母はミニクロワッサンにママレードを挟みながら、若いって素晴らしいと、イングリッシュソーセージをほおばる娘を眺めておりました。

 

この日はエリザベス女王国葬で、祝日。ホテルの窓から見る通りは歩く人も車も少なめ。観光地やお店もたくさん閉まってると言うことだったので、我々親子は今日はまったりとホテルで国葬中継TVでも見て過ごそうということに。朝から盛大&荘厳に行われていました。

 

日本のどでかいお葬式だと、スピーチとかお別れの言葉とか長々と続くんですが、イギリスの教会式だと讃美歌唄って聖書朗読、牧師の説教みたいなので非常に形式的で小一時間ぐらいで終わるようです。世界中からお客を呼んだわりにはさっぱりとしたものだと思いました。しかしはるばる来てこれで帰っちゃうのってもったいない気も。

 

私は日本の天皇ご夫妻が画面の片隅にでもでないかなとずっと見ていたんですが、確認できず。やはりバイデン大統領は映ったし、欧州の首脳、皇族なんかも見えましたね。席順的には旧植民地で作るコモンウェルスの代表のほうに配慮されていたということで、テレビでもアフリカなどの来賓が映されていました。天皇ご夫妻は、前から6列目ということだったんですが、それでも見えなかったなあ。アナウンサーに言及もされず残念。

 

これで終わりと思いきや、その後ロイヤルファミリーの行進みたいなのがあり、次の場所に行くとまた儀式があり…。やっぱトータルで長かったか。ということで途中でもうどうでもよくなってテレビ終了(笑)。歴史的行事をテレビとは言え現地で見たということに意義を見出したいと思います。

 

で、することなくなっちゃったので、娘と近所のお散歩に出ました。ウォータールー駅から見て東に進んで、途中カフェやレストランが並ぶおしゃれな通りを通過。こういうところは自分の店の前なのでお掃除するみたいで歩道はきれいでしたね。サザーク駅を越えてバラ・マーケットという市場に行ってみたのですが、案の定ほぼ閉まってました。普段は観光客の多いところで、マーケット内の小さなお店を見て回ったたりお茶したりできるようなんですが、まあ事情も事情なんでしょうがないかなと。ぽつぽつカフェが営業してましたが、ほとんど観光客でしたね。昼からワインを飲んだりしていたので大陸欧州人かな。

 

アジア系の人もちらほらいましたが、日本人ってほとんどいなかったです。コロナで行けないというのもあるんですが、数十年前なら必ず学生などがいっぱいいたんです。今は韓国や中国の学生ばっかりですね。国力衰退かいなとちょっと残念。ザ・シャードと呼ばれるガラス張りのランドマークを遠目から見て、またおしゃれカフェなどがある通りから住宅街を過ぎて、ホテルのほうへ戻るルートを取りました。連れて歩いてもらっただけなので、自分がどこにいるのか分からなかったです(後で地図で復習必要なタイプ)。ただ、ぶらぶら歩くの好きなので満足。

 

ところが、エレファント・アンド・キャッスル駅の近くに来た時事件発生!高架下みたいなところにたくさんゴミがたまっていて、そこに犬の糞みたいなのがあったんです。娘に「犬のうんちあるから踏まないようにね」っていったところ、「ぎゃ、ママこれ犬じゃなくて人の糞だよ」って言うんです。ひょえー。よく見ると、うんちを拭いた形跡のあるトイレットペーパーが散乱しておりまして、これも踏まないように歩かねば、で超ひやひやもんでした(汗)。

 

おしゃれ地帯からちょっといくと人糞が落ちているロンドンってこれまたすごいところだなと感想を述べた母。が、娘曰く、このあたりは昔から移民が多く住んでいて商店なんかを開いていた地域らしいのですが、政府の再開発で立ち退かされてしまったということ。周りに残っている住民もいるんでしょうね、大都市特有の光と影が混在する地域のようです。後日調べたらロンドンで治安が悪い地域・要注意エリアに入ってた(怖)。やっぱり荒れた地域なんですね。それにしても、トイレは家まで我慢しよう。

 

我が子も結構治安の微妙な地域に住んでいるんですが、職業柄低所得者なので、政府の金持ち優遇政策には批判的なんだそうです。道を歩きながら、「貧乏人を追い出して金持ちのための開発をするのは言語道断!金持ちはもっと税金を払うべきだ」と母に持論を述べていましたが、バス停に座っていたこれまた移民っぽい女性がそれを聞いて、ものすごく深くうなずいてました(娘はミュージカルやってるので声が大きい)。見知らぬ人から賛同を得てしまった我が子、おそるべし。

 

途中お茶でもということになり、なんとスタバへ。カフェラテをいただきましたが、コーヒーのまずいロンドンでは一番まともなお味でした。やはり世界的チェーン店ってある程度レベル揃えてるんですかね(でも日本のほうがおいしい)。こっちはショートサイズはないので、マグカップ一杯のコーヒーが飲み切れないほどでした。カフェなんで皆さんペチャクチャおしゃべり。ヒューマンウォッチャーとしては、気になるところです(立ち聞きも結構好き)。このころになると私もほぼマスクなしでも気にせず。しいて言えば、ドアに近い席に座るぐらいの配慮はしてましたが。人間って慣れるもんです。

 

夜。今日の夕飯は夫が払ってくれるということで、娘が選んだレストランへ。営業しているところはちゃんとありました、よかった。無国籍料理みたいなところで、アジア・アフリカ風にアレンジした西洋料理みたいなのが出てきました。まずメニューに書かれている料理名とか食材名が母には不明&読めないという難易度高。適当に頼んだんですが、ちょっと微妙なお料理もあり、まあまあだったかな。ビールは地元のクラフトビールでおいしかったです。

 

caravanrestaurants.co.uk

 

このレストラン、結構若い人が多くて、みんなワインとかシャンペンとかをボトルで入れて飲んでました。お金あるんだなあと、びっくり。給料高いのか、またはカード払いで値段忘れて飲んでいるのか、その辺は分かりませんが、やはり日本より景気はいいという印象でした。

 

帰りは娘がウーバーを呼んでくれてタクシーでホテルまで。運転手さんは、女王の葬儀の話を延々しゃべっておりましたね。今日はやっぱりその話しかすることないかも。明日はいよいよ最後のロンドン観光の日となります。⑥へ続く。