UK9報道部

気になるニュースについて書きます。海外ニュースがメイン。

ウサギと毒ガスの島、大久野島に海外紙が厳しい目

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PexelsによるPixabayからの画像

久しぶりにブログ更新です。

下の子が受験で、学校に行かなくてよくなりました。家で勉強しはじめたので、なんか落ち着かず…。あと、塾に送ったり受験会場に行く際に駅まで送ったりと、いろいろちょこちょこ仕事が増え、気が付くと「受験生を支える寛大なお母さん」がメイン業務になっていたのでした。なのでなんかブログ書けなかった(涙)。

 

で、やっと子供が最後の受験の旅に出まして、ついに私の自由な時間が到来したわけです。しっかし、受験生なんでたまにカリカリ&ピリピリして親に噛み付いてくると思えば、自分が話したいときだけ語ってくるという若者独特の勝手さもあり、付き合うのきつかった~。大人なので、言い返してはいかんいかんと思いぐっとこらえてこっちもストレスたまりましたわ(実はよく説教こいてたけど)。これで浪人にでもなったら、もう1年付き合うのかなあ。ちょっと勘弁(苦笑)。

 

で、余裕でグーグルニュースを見ていたら、こんな記事を見つけました。

www.scmp.com

「日本のウサギの島、大久野島黒歴史」みたいな怖いタイトルです。私、この島のこと全く知らなかったんですが、ウサギがたくさんいることで有名な島のようです。猫がいっぱいとか、鳥がいっぱいとか、結構動物の島ってありますけどね。

 

調べてみますと、広島県にある島で、本土からフェリーで15分ぐらいでいけるようです。かつて毒ガス工場があったのですが、現在は国立公園になっており、約900羽のウサギが生息。国内外からたくさんの観光客が来ているということです(コロナ前の話です)。

 

さて、黒歴史の部分はもちろん毒ガス工場です。ウィキペディアからざっと理解。明治時代に陸軍によって芸予要塞というのが建てられ、軍関連の島だったようですが、昭和4年(1929年)から終戦の年まで、秘密裡に毒ガスの製造が行われ、「地図から消された島」という表現もされています。戦後は高度経済成長のころ、1963年に国民休暇村が整備され、観光の島になっていったようです。休暇村になった後に島のマスコットとして放されたウサギが繁殖。動画が広まってウサギの島として紹介され、国内外で人気とのこと。島ではウサギだけではなく、毒ガス資料館もあり、過去の歴史を伝えています。2017年には約36万人も来島しており、特に外国人観光客の伸びはすごかったようです。

 

ということで、香港の新聞にも取り上げられたようですが、読んでうーんと思ったことが2つありました。一つは、毒ガスと戦争責任の話です。大久野島で作られた毒ガスは、田中利幸さんという歴史学者によりますと、実は日本軍とともに中国ハルビン731部隊に持ち込まれていたとのこと。生物兵器に関する研究の情報を欲しており、かつソビエトにそれを渡したくなかったアメリカによって、731部隊の罪は戦後なかったことにされたらしいのですが、同様に東京裁判で、毒ガスのほうもアメリカの反対で光が当てられず、多くの関係者が罪を逃れたということです。ここが本当の黒歴史だったのかも…。

 

もう一つはウサギさんのほうで、アメリカの研究者が、大久野島のウサギを調べ、死亡率が高いと評価していたことです。ウサギというのは1日中食べている動物だそうですが、給餌が十分でないため、死んでしまうとのこと。餌で争って怪我をするウサギがいても手当もされておらず、野生とは言えない彼らには、人間の世話が必要だということです。研究者は、観光客は気が付かないのは、死体は島の人が始末しているからだと述べています。さらに記事は、多くのグーグルレビューでウサギの保護不足が報告されているのに、島が2020年のトリップアドバイザーのトラベラーズチョイス賞を受賞したのに疑問を呈しています。

 

日本の記事も探してみますと、ありました。

news.yahoo.co.jp

コロナ禍で観光客が減って、餌を目当てに待ち構えていたウサギが減ったそうです。「ウサギが次々死んだという情報はない。生活圏が山中に移ったのではと考えられる」と関係者は話していますが、ただでさえ餌少なめだったはずなので大丈夫なんでしょうか?ウサギの島としては、やはり責任もってお世話してほしいと思います。

 

毒ガスとウサギというすごい組み合わせですが、コロナが収まったらここも行ってみたいですね。

停電に大雪、断水…。スペイン最大のスラム、カニャダ・レアル

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JAY PARKによるPixabayからの画像

今週末も寒くなりそうですね、日本。2月前後って結構寒いんですよね。

今日はまず業務連絡(?)から行きます。私、国勢調査員になってしまった話を以前書いていましたが、報酬入ってきました!1月上旬に無事7万円余りが振り込まれまして、感謝状(いらないんですけどね)&源泉徴収票も郵送され、すべて終了となりました。臨時収入ってちょっとしたお小遣いみたいな感じでうれしいですね。10万円給付金みたいな感じです、ふふふ。

 

 

さて、寒いといえば、欧州は1月中旬に大雪になったところがあったようです。スペインのマドリードもその一つだったということですが、今まで知らなかったことを教えてくれた記事があったのでご紹介しておきます。

www.theguardian.com

 

この記事によりますと、マドリッドには大寒波が襲来し、大雪はここ50年で最大だったとのこと。そしてどこよりも被害を被ったのは、カニャダ・レアルというマドリード中心部から12キロ離れたスラム街だったそうです。

 

ガーディアン紙によると、このスラムに住む人は約8500人、ほとんどがモロッコ人かロマと呼ばれるジプシーの子孫です。おしゃれな住宅から掘っ立て小屋まであるんだそうですが、もちろんここにある家は違法に建てられており、ヨーロッパの都市にある最大の違法居住区ということ。一部はドラッグディーラーが支配している地域ということで、夜な夜なバイヤーが集まってくるようです。こわ。

 

スラムのセクション5&6(6がドラッグ売買がある地区のよう)と呼ばれる地域では、昨年10月初めから停電中。電力会社によれば、1500世帯あるうち、まともに電気の契約をしている使用者はたった4人。違法に電気を使う人が多いのだそうです。それでも電力会社は電気を供給し続けてきたわけですが、最近スラムでマリファナ栽培をする人が増えて、電力需要が急増したため、繰り返し安全上の理由でネットワーク遮断=停電となっているということです。インドの電線から勝手に線引いてくる盗電の話は知ってましたが、先進国スペインにもあったんですね(汗)。

 

停電理由に対し住民のなかには異論があるようですが、とにかく電気がないため、1800人の子供を含む住人は寒さで深刻な危機に直面しています。さらに悪いことに、大雪で水道管が凍ったことによる断水も追い打ちをかけたようです。

 

その上厄介なのが、コロナの第3波です。寒さをしのぐため、皆で体を寄せ合って寝ているため、子供に熱があっても離れられなかったそうです。一時避難も自治体から呼びかけられましたが、コロナで他の人と交わるのが怖いので拒否する住人が多かったそうです。

 

12月末にかけて、国連の特別報告者がスペイン政府に電気の復旧を求めていたそうですが、行政の動きは緩慢。実は自治体や政府は住人を別の場所に移そうと4年前からしているようですが、なかなか引っ越しも進んでいないようです。

 

これ1月中旬のニュースなんで、今どうなってるかはわからないんですが、それにしても都心近くに麻薬密売エリア付きスラムってびっくりですね。その昔、新宿とかにも段ボールハウスがずーっと並んでいる時代がありましたが、かわいいもんです。再開発で強制撤去されましたけどね(今はあれを知らない世代も多いんでしょうか)。

 

そもそも違法占拠が問題と言えばそうなんですが、子供たちのためにもとりあえず電気は解決をしてほしいですね。

いつまで待つ?もう東京五輪やめませんか?

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Phongsak ManodeeによるPixabayからの画像

東京、緊急事態宣言が出まして、感染者が減ってきましたね。とはいえまだ1000人台の高止まり。都内でイギリスの変異株の感染が確認されたということで、市中感染も疑われてきました。しかしあらためて思うんですが、ウイルスってあっという間に広がるものなんですね~。これを制御できるレベルまで減らしても、また緩むと増えという繰り返しになる気がするんですが…。もう、手洗いとマスクでは対処できない気がしてきてます。ワクチン早く~。

 

さて、この状態になりまして、やっぱり海外で出てきたのが「五輪できない報道」です。1週間前ぐらいに書いたのがこちら。

newsphere.jp

日本の世論調査で8割がこの夏の五輪に反対と答えたことが海外で大きく報道され、無理だよねモードに拍車がかかりました。

 

そして最近来たのがこれ。

www.thetimes.co.uk

英高級紙タイムズが、「日本政府がコロナのため東京五輪は中止せざるを得ないと結論づけ、2032年開催確保に焦点を絞っている」と報じました。誰がいったの?と思うんですが、与党連立政権の幹部ということです(ほんと、誰?)

 

日本人も知らなかった英紙の特ダネが結構他のメディアでも取り上げられまして、IOCはじめ関係者が火消しに走ってます。

edition.cnn.com

IOCは声明を発表し、報道は「事実無根」としました。日本政府、東京五輪組織委ともに、この夏の開催は予定通りの判断と発表しています。その他オーストラリア五輪委員会、カナダの五輪チーフなどもタイムズの報道を否定したということです。

 

開催できるかどうかですが、個人的には、厳しいと思いますね。まずワクチンが間に合いそうにないですし、タイムズ含め複数メディアも指摘していますが、五輪は感染爆発のスーパースプレッダーイベントになる可能性もあり、都民がいやがるんじゃないかと。

 

五輪・パラリンピック組織委会長の森喜朗元首相は、再延期論はあり得ないと明言。3月25日の聖火リレーのスタート前に開催の判断をするとしています。「ご高齢の森さんに最後の花道をという大会だからやめられない」という海外の方のツイートを発見しましたが、本当に感染が激増したら、森さんの前に東京が終了です(涙)。

 

関係各所いろいろな事情があるかと思いますが、やはりメディアからはポジティブな意見が聞こえてこないですね。1月初めの記事ですが、これを読んでなるほどなと思いました。

nymag.com

「一体どうやって五輪を成功させるつもり?」という、これだけで意図が分かる記事ですね。書いたのはWill Leitchというスポーツライターの方です。以下にざっとご紹介します。

 

アメリカではNFLや大学のアメフトなど、一応メジャーなスポーツイベントはコロナ禍でもできたわけですが、Leitch氏は国内スポーツと違い、国際的な移動を伴う大会の開催は困難だとし、事実、ウィンブルドン選手権やゴルフの全英オープンなどは中止されたと述べています。

 

これまでも中止になった五輪はありますが、東京大会との違いはまさしくお金。東京では五輪のためだけにたくさんの新施設が建設され、多額の支出がすでに行われています。ここにインフラ整備、セキュリティ、マーケティングはもちろん、数えきれない分野で経費が掛かっているわけです(組織委によれば、大会経費は1年延期で2940億円増えて、総額1兆6440億円)。一部は保険で補償されますが、中止を補うだけの額にはなりそうもありません。やり直しするにしても、2024年、2028年にはすでにパリとロサンゼルスが決まっており、開催なしとなれば大惨事としています(2032年説もありますが、私としてはそこまで施設を維持できるのか疑問。もう再誘致に近いですよね)。

 

さらに困るのが、各国で予選が進んでいないこと。そもそも昨年の開催が延期されたのは、多くの国で東京よりひどい感染状況となり、選手選考に支障をきたしたことです。しかしいまはその当時より深刻な状況にある国も多く、またもや選考ができない状態になっているとのこと。たとえ選考が間に合ったとしても、今度はどうやって安全に選手を東京まで運ぶのか、選手村に選手を集められるのか、観客は入れられるのかなど、ロジスティックス的な問題が山積みだとしています。

 

NBCでは、すでに今年の五輪のTVコマーシャルが流れているそうです。NBCは五輪放映権に120億ドル(約1兆2500億円)以上を費やしているとのこと。これは五輪の視聴率に期待するだけではなく、他のNBC番組の視聴率も上げる効果があるからだということです。コマーシャルはあくまでも予定通りの開催をプッシュする同局のサインでもあるということですが、本音はやけくそ気分ではないかということです。

 

Leitch氏は、中止となれば選手たちにとっては悲しいことだとしながらも、オリンピックバブルの破裂が長期的にプラスになるのではとしています。五輪はすでに開催都市に重い財政負担を強いる大会となっており、近年は誘致を断念する都市も増えています。東京大会が中止となれば、今後の大会開催への熱意は縮小するだろうし、破壊的コスト増加の速度も緩めることができるのではないかということです。この夏開催の可能性はまだあるが、仮にそうなったとしても、パンデミック後ではどの都市も必要としない財政的大混乱になる可能性が高いとし、東京は招致したこと自体を後悔することになるのだろうかと記事を締めくくっています。

 

うーん、ため息。開催、中止のどっちに転んでも東京五輪は大損となりそうです。もうそれならいっそのことやめてしまったほうがいい気が…。思うに五輪開催って、つねにコロナ禍での大きな負担(特に精神的)になってきたと思います。なんか、中途半端な対策が続いたのも五輪を意識してということも多かったのではないかと。

 

ちなみに私は、そもそも夏の時点で完全にウイルスを封じ込めて、水際対策を万全にしつつGo Toキャンペーンをやっておけば、国内旅行や飲食が盛り上がって経済回復になっていたんじゃないかと思っています。だって海外旅行はできないわけだから、1億人が国内でお金を落とせばかなりのものになるはず。これは中国とかがやっていることと同じです。結局台湾やニュージーランドも含め封じ込めた国が経済へのダメージが少なくなっていますので、短期に感染抑止と経済の二兎を追う者は一兎をも得ずは証明されてます。

 

本当に感染止めて経済回復させたいのなら、五輪は早くやめると決断したほうがいいと思います。五輪の穴を埋める挽回プランを今から考えるほうが建設的ではないでしょうか。たとえば、コロナが世界的に収まったあと、作った施設を利用して各スポーツの世界大会を誘致。全競技一度に開催しなくても、大規模な大会をどんどん誘致できれば、りっぱな施設も活用できるし、観光客もやってくると思います。ワールドカップラグビー盛況でしたよね。これを繰り返して、十数年かけて赤字を埋めていけるんじゃないでしょうか。もともと、真夏の大会は問題だらけと言われていたので、各スポーツにとって最適の時期に、大会を分散させられればよいと思います。

中止となると、違約金問題とかいろいろ出て来るんだと思いますが、ここは実務家の菅首相、出番です。思い切って決断すれば支持率上がるかもしれませんね(しらんけど)。

 

 

肉不使用。ゼロチキンバーガー、シンガポールKFCに登場!

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mikegiによるPixabayからの画像

最近代替肉ということで、植物性の材料を使ったものや肉の細胞を培養して作ったものなどがどんどん世界の市場に出てきています。私がよく行くスーパーでも大豆のお肉みたいなのは売ってますね。お値段はそんなに高くない感じですが、なんとなくまだ買う気はしないのでした。

 

以前に書いた植物肉の記事貼っておきますので興味がある方どうぞ。

newsphere.jp

 

で、今日のニュースは、シンガポールのKFCで肉なしのチキンバーガーが発売されたという話題です。その名もゼロチキンバーガー!私は過去にシンガポールに住んでいたことがありますが、現地の人々はチキンが大好きです。「チッケン」って地元の人が発音するんですが、実に愛されております。ちなみに個人的には海南チキンライスが一押しです!その辺のホーカー(屋台)でも十分おいしい。家でもまねて作るんですが、やはり本場の味は出せないです(涙)。

元に戻って、記事はこちら。

sg.news.yahoo.com

記事によりますと、この商品はシンガポール&東南アジアで初となる肉を使わない代替肉商品とのこと。期間限定品となっております。お肉の代わりになっているのはマイコプロテインという真菌(キノコっぽい)由来の植物タンパク質&繊維源ということで、これまでも結構「人工肉のもと」として広く活用されているようですね。安全性はよさそうです。

 

ここにカーネル・サンダース氏の11種のハーブとスパイスを使ったオリジナルレシピのお味を加え、フレッシュレタスにチーズをサンド、BBQソースとマヨネーズをトッピングという、これまでのチキンサンドと変わらない仕様になっております。ただいま午後3時過ぎ。想像するとなんかお腹減ってきました、こっちまで(笑)。

 

でもチキン愛のすごい人々にチキンなしバーガーを売るなんて…なかなかの冒険ではないかと思うのです。KFCによりますとお味のほうは通常のチキンサンドと変わらないそうですが、みんなベジタリアンでもないんだし、リアルチキンのほうに行っちゃうんではないかな、なんて個人的には思ったりも。

 

しかしここで要注意なのが、このバーガーはビーガンでもベジタリアンでもないという点。動物性のチーズやマヨネーズが使われてますのでアウトです。KFC側のコメントによりますと、肉食をやめるわけではないが、肉の消費を減らしたいというお客の要望に応えた商品ということ。

 

こういうのを減量主義(reducetarianism)、準菜食主義(flexitarianism)、カジュアル菜食主義(casual vegetarianism)と呼んで菜食主義やビーガン主義とは区別してるんだそうです。はぁ…この辺の用語はいろいろ複雑ですね。知らんかった(汗)。肉の消費を減らすことは、二酸化炭素排出削減、健康増進につながるということで、ポジティブに捉えられております。トレンドを見ての販売なんですね~。

 

お値段ですが、単品は6.55シンガポールドル(約500円)、セットで8.65シンガポールドル(約670円)とリーズナブル。うんうん、これだと1回はトライするかな。

 

別記事によりますとすでにイギリスやカナダではもう一歩踏み込んで、ビーガンバージョンのゼロチキンバーガーが発売されていたとのこと。中国でも植物由来のナゲットがテスト販売されていました。さらにアメリカでもビーガンフライドチキンがテスト販売されていますが、いずれも全国展開は発表はされていないようです。なんでかな?なにか課題があるんでしょうかね(そこ調べろよ、って突っ込まないで~)。

 

最近は車も電気へ、肉も代替品へと、環境や健康を意識したイノベーションが進んできました。今後のさらなる進化を期待したいですね。

ワクチン大量確保。イスラエルとシンガポールの場合

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fernando zhiminaicelaによるPixabayからの画像

各国でコロナワクチンの接種始まっています。

ただ、やはり先進国が先に確保した印象はありますね。

日本も契約はたっぷりしてるんですが、認可が遅れ打つのは2月末からのようです。急激に感染拡大している今、もうちょっと早くってもいいんじゃないかと思ってしまうのは私だけでしょうか…。

 

さて、ワクチン獲得競争で私注目の国は2か国。イスラエルシンガポールです。両者とも、がっつりワクチン確保。詳しくは、以下の記事をどうぞ。

newsphere.jp

 

newsphere.jp

 

まず、イスラエルですが、すでに12月中旬から接種が始まっており、ネタニヤフ首相が1月9日に2回目の接種を終えております。ネタ元はこちら。

www.timesofisrael.com

人口約930万人なんですが、すでに170万回接種を終えており、60歳以上の70%以上に1回目接種が終わっているようです。オックスフォード大学運営のサイトによれば、1月7日時点で人口の19.55%が接種済で断トツの世界一となっております。

 

猛烈接種でワクチン不足となりペースダウンしたようですが、その後ファイザーのワクチンがどしどし到着し、13日から接種再開と地元メディアが報じています。他国から「少し分けて~」という切実な申し入れもあるようですが、まず自国の分が先とはっきり言ってますね(当たり前か)。がっつりワクチン確保できている理由ですが、同社がイスラエルからデータを取り、モデルケースにしようとしていることがあるようです。超大規模治験みたいな感じでしょうか。WHOもデータにアクセスできることを約束されているようで、いろいろ期待されているようですね。

 

とは言え、イスラエルでは感染爆発中。1月8日だけで7808件の新規感染、46人の死亡が確認されています。イギリスの変異株も感染の10~20%ぐらいになっていると思われ、現在ロックダウン中です。やはりワクチンでなんとか事態を打開したいということなんでしょう。経過追っていきたいです。

 

シンガポールのほうですが、こちらもリー・シェンロン首相が先陣を切ってファイザー製1回目接種を終え、メディアに様子を公開しています。みなさんも受けて、と国民にアピールしたということです。

www.straitstimes.com


人口わずか570万人ですが、すでにファイザー以外も含め居住者全体に行き渡るワクチンを確保しています。もっとも、シンガポールの場合はほとんど感染が収まっており、1月8日の新規感染者はわずか23人。規制もぐっと緩められていますが、増えているのは海外輸入例だそうです。

 

首相は全員の安心を考えて接種を受けよと進めているようですが、個人的にはこの状態では急ぐ必要全くないかなと…。常夏の国ですから北半球の欧米や日本に比べたら増える可能性も低そうですしね。

 

実際のところ、イスラエルシンガポールもかなりの額を支払ってワクチンを確保しているという噂もあります。私がツイッター仕入れた情報では(新聞社の方からかな?)、イスラエルEUの2倍ぐらい払っているようです。結局ワクチンを早期に十分手に入れられるのは、お金がある国ということですよね。イスラエルの場合は分かる気もするのですが、シンガポールなどは、他国に先に回してあげてもいいぐらいだと思います。パンデミックでも、やはりものをいうのは金とコネでしょうか。

ということで、なかなか感染を収めるのには時間がかかりそう。日本の場合は、医療従事者、高齢者から接種が始まると思いますが、せっかく手に入るのですから、順番が来たらちゃんとありがたく受けようと、私は思っています。

 

格差是正は教育から。もう一つの「ヒルビリー・エレジー」

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Gerd AltmannによるPixabayからの画像

明けましておめでとうございます!

今年のお正月はのんびりするしかないので、なーんにもしないで家でゴロゴロ。自動で感染抑制につながってしまうので、寝正月は世界を救う(笑)。

 

横になってツイッターをしていたら、ネットフリックスで「ヒルビリー・エレジー」見ましたっていうツイートがありました。これです。

www.youtube.com


実はこの原作、結構数年前に話題になりまして、私も読みました。舞台はアメリカのラストベルトと呼ばれる、昔栄えた産業が衰退して取り残された人々が住む地域。ここで育った主人公が、勉強してハーバード大学に行って出世するという話でした。アメリカンドリームのお話と捉えることもできるんですが、いかにして貧乏や格差を克服するかというお話でもありました。映画では、そっちのほうより、主人公の家族との関係にフォーカスされてる感じかもですね。まだ見てないですが。

 

この本を読んだとき、ある人を思い出しました。私はアメリカの大学院に大昔行っていたんですが、そのときのクラスメート、ダナ・ビーグルという女性です。

 

私はオレゴン州ポートランド大学から入学許可をもらいまして、そこの教授から、親切にもお手紙をもらっていました。「空港についたら、うちの学生が迎えにいくように手配してある」と書いてあったのです。それが彼女でした。到着後いろいろ行き違いはあったのですが、何とか巡り合えて車で学校の寮まで連れて行ってもらいました。彼女は30代後半ぐらいだったと思います。白人できびきびとしゃべる感じのいい人でした。

 

あんまり昔のことであまり覚えていないのですが、たしか私は夏休みのコースを取った気がします。それで、そのなかの一つのクラスにダナがいました。細かい授業内容はもう忘れてしまったのですが、格差を扱ったクラスだったと思います。そのなかで、彼女の人生が例として紹介され、それは次のようなものでした。

 

ダナの両親は早くから離婚しており、母親とその姉妹とその子供たちという大家族で暮らしていたそうです。なんでそうなったかというと、母親もその姉妹も、みなシングルマザー。できちゃっただけなのか、離婚なのかはわかりませんが、みな子供たちの父親と別れており、生活保護を受けていました。それぞれ高校生で妊娠して母親になってしまったため、まともに勉強もしてなかったそうです。そして、ダナを含めその子供たちも、同じような運命を辿りました。女子供ばかりの世帯には、常に男が出入りしては消えていき、それに合わせて女たちも子供たちも出ては戻ってくるという回転ドアみたいな生活だったらしいです。

 

ダナも10代で母親になり、高校を中退。まともな仕事もなく、働いても生活できるだけの稼ぎもなく、結局親の家に戻ってきて、自立できない世帯丸ごと生活保護頼みで暮らしていたそうです。

 

転機は、自治体の自立支援を助ける団体の人に知り合ったことで訪れます。貧乏を訴えるダナに対し、その人は学校に戻ることを勧めたそうです。彼女にとっては「目からうろこ」だったとのこと。なぜなら家族にまともに働いている人はおらず、教育が大切だと言う人はいなかったからです。ひとり親になり生活保護で子育てをし、その子供がまた若くして親になり生活保護を受けるという自分たちの生活が、負の連鎖になっていること、そしてそれを断ち切ろうと誰もしてこなかったことに初めて気が付いたということでした。

 

良い生活を手に入れるには、無知ではダメだ、学ぶことだと気が付いたダナは、学校に戻り、コミュニティ・カレッジに入り、奨学金を得てポートランド州立大学に入りました。大学に行くのは身内で初めてという快挙だったそうです。とても成績が良かったので、ポートランド大学の修士課程も奨学金で通っていました。その後は、これまた奨学金オレゴン州立大学に進むということになっていました(後日、博士号を取ったということは聞いています)。

 

正直アメリカってえっらいところだなあ、とその時はびっくりしたのですが、多分ダナみたいな人は今でもアメリカにたくさんいるんだろうと思います。子は親を見て育つといいますが、まさに無職の親やおばさんや、高校中退の親せきや、お腹の大きい姉妹に囲まれていたら、それが当然と思うのは理解できます。他のロールモデルがありませんから。

 

黒人社会では母子家庭が多いから、マイケル・ジョーダンみたいなたとえテレビの中のヒーローでも、必要なんだという話も当時よくありましたが、実は白人社会も全く同じです。目指すべき目標になる人がいないと、現状維持になってしまうんですね。貧困は、実は人種問題ではなく、階級問題だと、私の教授は言っていました。人種に関係なく、下層にある人々は同じ問題を持っていると。

 

ヒルビリー・エレジー」でも、工場に勤めるのが当たり前の町が衰退しても、だれも別の生き方に目を向けていませんでした。主人公はこれではいけないと気づいて、がんばったわけで、私は本を読みながら、やっぱりダナみたいな人は別の地域でもいたんだなと思いました。

 

ダナの家庭ほどではないですが、実は日本でも格差と進学についての話は最近よく目にします。例えば最近このニュースがよく取り上げられていました。

newswitch.jp

日本の場合は、明らかに階級問題になっていると思いますね。お金のない家庭の子供が大学にいかなければ、ますます階級は固定されると思います。格差を正すには、階級のシャッフルが必要ですが、それを起こす可能性が一番高いのが教育だと思います。国としても子供たちがお金の心配をせず学べる制度を、充実させる必要があります。一億総中流の時代はとっくに終わってます。お金のある家庭は勝手に手当てしますので、今後は意欲ある子が目標を断念しなくてよいシステムを考えていくべきと思います。

 

 

 

 

イギリス人、自由好きすぎ。頼むからがんばってよ。

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Pete LinforthによるPixabayからの画像

気が付くと、今日もう12月30日。きっと同じことブログに書いてる人山ほどいるとは思いますが、一応言っておきます。だって、本当に今年早かったんですもの。

 

世界は今もコロナ禍のなかに生きています。武漢から始まり、ダイヤモンド・プリンセス号、欧米での感染拡大、落ち着いたかと思ったら冬の第2-3波になだれ込み、コロナまみれの1年だったわけですが、その間にいろんなことが分かりましたね。

 

まず、私のブログでは初期に米CDCなどの「マスクは効果なし」という見解を掲載していましたが、これ間違いでした(涙)。

uk9.hatenablog.jp

 

今ではWHOもマスクしろ、っていってますもんね。日本やアジアの感染が少ないファクターXの一つではないかとも思います。

 

そしてダイヤモンド・プリンセス号でボコボコにされた日本でしたが、その経験から3密(蜜って誤字多いのがどうでもいいけど気になってますっ)などが感染拡大に関与していることが分かり、あっという間に世界で「その通り!」みたいな感じでもてはやされ、「何なんだ、この手のひら返しは…」と思うほど当たり前になりました。

 

ボコボコと言えば、中国も最初は発信源、しかも情報隠蔽等で「対岸の火事」だったころには世界から非難されていましたが、現在ではもっとも厳しいコロナ対策で感染を確実に抑え込んでおり、欧米よりよっぽどしっかりしていることが分かりました。

 

結局全体の幸せか、個人の幸せかの2択的状況になった場合、自由を愛しすぎる欧米人は後者を取ってしまうんだと私は考えます。今朝たまたま発見したスコットランド自治政府スタージョン首相の警戒を求めるツイートに対し、イギリス人のからこのようなコメントがついてました。

”Lockdown doesn’t work.  Masks don’t work ,you don’t wear one anyway.  Just let us live our own lives making our own decisions on what we are comfortable to do.”

訳しますと、

「ロックダウンは効き目なし。マスクも効き目なしで、どっちにしろ、あなたもしないでしょ。自分たちのすきなように決断する自分たちの生き方をさせてくれ」

みたいなことでしょうか。

 

コロナが広がっている現状でも、結構こういう人が多いと思いますね。閉塞感で自由にしたいという気持ちは分かるんですが、こういう人が絶対的に忘れているのが、「自分も社会の一員であり、社会に頼らなければ生きていけない」ということではないでしょうか?私は全体の幸せなのか、個人の幸せなのかと書きましたが、実は全体の幸せのなかに自分の幸せも含められていることに気づいない人が多いと思います。優等生見たいになっちゃいますが、一人一人が行動を変えて全体を守っていかない限り、社会から隔絶して生きていくことができない我々には、いつまでも日常は戻ってこないんです。

 

なんで私がイギリスにブーブーいうのかといいますと、実はうちの子供は今スコットランドの大学に行ってまして、年末年始もあちらで過ごしています。クリスマスは家をシェアしている人たちと数人の友人と一緒にクリスマスディナーを食べましたが、あとはやることなし。かぎ針編みを初めて、家に籠る暇な日々を何とか過ごしているそうです。学校も行けていたのですが、変異種が出てきて1月から再開は微妙とのこと。自分ががんばっていても、他の人々は相変わらずマスクなしだったり、人込みに出かけたりしており、これじゃいつまでたっても終わらない、結局この人たちはワクチンに頼るしかない、という感想を漏らしています。

 

イギリスですが、まずクリスマス前はこんな感じでした。ロックダウン前。

 ハロッズという有名デパートの付近、超密でマスクなし…。

 

そして変異株が出た後、スイスのホテルからイギリス人が大脱走っ。

news.livedoor.com

狭い部屋に閉じ込められていたため、気の毒という見解もありますが、掟破りです。しかも200人って、すごい(汗)。

 

コロナ前までは、私は欧米の文化や習慣など結構尊敬していたんです。イギリス人のねじれたジョークや、変に伝統を意識した考えとか面白いと感じていました。国民性なんかも、話してみるとなるほどで、共感できることも多かったですね。いまやそれもはてなマークです。人種差別とか民主主義の定義とか、いろいろ私のなかでいろんなものが崩れたなと…。全部の人がそうということではないですが。

 

ということで、子供にはとってもつらい日々を送らせているなあと思い、母さんは毎日日本で心配しています。ワクチンが行きわたるまでには時間がありますので、それまでなんとか、この自由が好きすぎて仕方がない人々のなかで、がんばってくれることを願います。