UK9報道部

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ヤギ軍団、ロナルド・レーガン図書館を救う

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アメリカ、カリフォルニア州では、毎年のように山火事が起こって、住宅地まで広がり、甚大な被害を出しています。気候変動の影響もあるんでしょうが、近年はよりひどくなっている気もしますね。最近では、シミ・バレーでEasy Fireと呼ばれる大規模な山火事が発生しました。1000人の消防士が出動し、2万6000人が避難。火事は11月2日に鎮火しています。

 

そこで、こんなニュースが出ています。

www.theguardian.com

シミ・バレーにあるロナルド・レーガン記念図書館では、春の間に500匹のヤギ軍団を雇い、13エーカー(約1200坪、サッカーグラウンド13個分に相当)の敷地を取り囲む雑草の茂みを、彼らに食べてもらいました。山火事では、こういった雑草が燃料となって広がるんだそうです。雑草を取り除けば、そこが防火帯となって、延焼が防げるというわけでした。

 

この甲斐あって、図書館は無事被害を免れたそうです。図書館の所蔵品の中には、ベルリンの壁の一部や、エアフォースワンの実物などが展示されており焼けていれば大変な損失だったようです。

 

図書館を救ったヤギ軍団は、805という会社からやってきました。1エーカー1000ドルで草を食べるヤギを派遣しているそうで、山火事の増加でビジネスも盛況なようです。ヤギ軍団には、ビンセント・ヴァン・ゴート、セレーナ・ゴートメス、ゴーツァルト、そしてなぜか面白くもないオレオという名のヤギさんたちが所属しているそうです(笑)。

 

ヤギによる草刈りは、安くて環境によい方法として、山火事対策においては大人気だとか。ただ、アイダホ州では昨年、導入した100匹以上のヤギたちが花壇や芝生に乱入して台無しにし、フェンスまで壊すという大立ち回りを演じたとのこと。ヤギさんたちに頼りすぎても、新たなメ~ワクになるということですね。