UK9報道部

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コロナは2021年いっぱい続く?ビル・ゲイツ、エコノミスト誌に語る

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Won-hyoung 김원형によるPixabayからの画像

自身の財団から新型コロナのワクチン開発に多額の資金を出しているビル・ゲイツ氏ですが、エコノミスト誌編集長のインタビューに応じています。

www.economist.com

ゲイツ氏の予想では、ある程度効果のあるワクチンが量産されるようになり、世界中で十分な数の接種者ができることで2021年末までにはコロナは収束するということです。コロナ以前からなんらかの感染症パンデミックを危惧していたゲイツ氏が言うことですので、信じてしまいます、私。ただし、それまでにさらに数百万人が亡くなるのではないかと言っています…。

 

ゲイツ氏が心配しているのは、アフリカなどの貧しい国々への被害です。これから数百万人の犠牲が出るというのは、コロナで亡くなる人以上にコロナ関連死が大きく、90%がそうなりそうだということです。ロックダウンで他の病気の予防注射や薬へのアクセスが減り、マラリアHIVでの死者が増えるでしょう。農業生産も低下するため、飢餓が広がり教育を受ける機会も減ります。貧困との戦いという意味では、ウイルスはこれまで10年間の成果を帳消しにしてしまうとも述べています。

 

こういったリスクを緩和するために、先進国は貧しい国々のためにワクチンを購入すべきとしています。これは利他的なものでは決してなく、どこかの国に病気が残っていれば、必ず他の場所でまた広がるという考えからです。先進国のワクチン価格を十分に高くしておけば、生産のための固定費をカバーできるため、貧しい国への供給の限界コストが比較的抑え目なものになるとしています。

 

そこでお金の出所となるべきはアメリカなのですが、政治の分裂で他国で類を見ないようなめちゃくちゃなコロナ対応になっているのは皆さんご承知の通り。マスクをするしないでさえ、専門家のアドバイスに従うよりも、政治的主張になっている状況をゲイツ氏は憂いています。たとえ11月の選挙で政権が代わっても、もうやり直しはできないと。

 

リーダーシップの欠如は、国外にも影響していると言います。まとめ役のはずのアメリカが機能しないため、多国間協力や国際機関を通じての共同作業から後退するムードが多くの国で漂い、コロナ対応で金銭的余力も低下しているため、最貧国を助けようという寛大さも減っているということです。

 

現在の予測では、全体の30~60%の人がワクチンを打てばパンデミックは止められるということですが、アメリカでは3人に1人がワクチンを打ちたくないという調査結果もでています。ワクチン完成でも先は明るくないということでしょうか…。

 

現在世界では150以上のワクチンが開発途上で、そのうち6つはすでに大規模治験に入っています。ゲイツ氏はまだまだお金を出してもよいと思っているとのことですが、個人の財団では資金に限りがあるため、各国政府にリードしてもらいたいということ。ゲイツ氏はこれまでに100億ドルをワクチン製造と供給の世界的取り組みのために約束していますが、それでも足りないというのが現状だそうです。

 

そういえば日本のワクチン開発ってどこまでいったのでしょう。ダメだったんですかね?海外の有望なところとワクチンを融通してもらう約束をいち早く日本政府が取り付けたというニュースは聞きましたが、ぜひ途上国支援も忘れないでいただきたいですね。