UK9報道部

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ワクチン大量確保。イスラエルとシンガポールの場合

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fernando zhiminaicelaによるPixabayからの画像

各国でコロナワクチンの接種始まっています。

ただ、やはり先進国が先に確保した印象はありますね。

日本も契約はたっぷりしてるんですが、認可が遅れ打つのは2月末からのようです。急激に感染拡大している今、もうちょっと早くってもいいんじゃないかと思ってしまうのは私だけでしょうか…。

 

さて、ワクチン獲得競争で私注目の国は2か国。イスラエルシンガポールです。両者とも、がっつりワクチン確保。詳しくは、以下の記事をどうぞ。

newsphere.jp

 

newsphere.jp

 

まず、イスラエルですが、すでに12月中旬から接種が始まっており、ネタニヤフ首相が1月9日に2回目の接種を終えております。ネタ元はこちら。

www.timesofisrael.com

人口約930万人なんですが、すでに170万回接種を終えており、60歳以上の70%以上に1回目接種が終わっているようです。オックスフォード大学運営のサイトによれば、1月7日時点で人口の19.55%が接種済で断トツの世界一となっております。

 

猛烈接種でワクチン不足となりペースダウンしたようですが、その後ファイザーのワクチンがどしどし到着し、13日から接種再開と地元メディアが報じています。他国から「少し分けて~」という切実な申し入れもあるようですが、まず自国の分が先とはっきり言ってますね(当たり前か)。がっつりワクチン確保できている理由ですが、同社がイスラエルからデータを取り、モデルケースにしようとしていることがあるようです。超大規模治験みたいな感じでしょうか。WHOもデータにアクセスできることを約束されているようで、いろいろ期待されているようですね。

 

とは言え、イスラエルでは感染爆発中。1月8日だけで7808件の新規感染、46人の死亡が確認されています。イギリスの変異株も感染の10~20%ぐらいになっていると思われ、現在ロックダウン中です。やはりワクチンでなんとか事態を打開したいということなんでしょう。経過追っていきたいです。

 

シンガポールのほうですが、こちらもリー・シェンロン首相が先陣を切ってファイザー製1回目接種を終え、メディアに様子を公開しています。みなさんも受けて、と国民にアピールしたということです。

www.straitstimes.com


人口わずか570万人ですが、すでにファイザー以外も含め居住者全体に行き渡るワクチンを確保しています。もっとも、シンガポールの場合はほとんど感染が収まっており、1月8日の新規感染者はわずか23人。規制もぐっと緩められていますが、増えているのは海外輸入例だそうです。

 

首相は全員の安心を考えて接種を受けよと進めているようですが、個人的にはこの状態では急ぐ必要全くないかなと…。常夏の国ですから北半球の欧米や日本に比べたら増える可能性も低そうですしね。

 

実際のところ、イスラエルシンガポールもかなりの額を支払ってワクチンを確保しているという噂もあります。私がツイッター仕入れた情報では(新聞社の方からかな?)、イスラエルEUの2倍ぐらい払っているようです。結局ワクチンを早期に十分手に入れられるのは、お金がある国ということですよね。イスラエルの場合は分かる気もするのですが、シンガポールなどは、他国に先に回してあげてもいいぐらいだと思います。パンデミックでも、やはりものをいうのは金とコネでしょうか。

ということで、なかなか感染を収めるのには時間がかかりそう。日本の場合は、医療従事者、高齢者から接種が始まると思いますが、せっかく手に入るのですから、順番が来たらちゃんとありがたく受けようと、私は思っています。