UK9報道部

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いつまで待つ?もう東京五輪やめませんか?

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Phongsak ManodeeによるPixabayからの画像

東京、緊急事態宣言が出まして、感染者が減ってきましたね。とはいえまだ1000人台の高止まり。都内でイギリスの変異株の感染が確認されたということで、市中感染も疑われてきました。しかしあらためて思うんですが、ウイルスってあっという間に広がるものなんですね~。これを制御できるレベルまで減らしても、また緩むと増えという繰り返しになる気がするんですが…。もう、手洗いとマスクでは対処できない気がしてきてます。ワクチン早く~。

 

さて、この状態になりまして、やっぱり海外で出てきたのが「五輪できない報道」です。1週間前ぐらいに書いたのがこちら。

newsphere.jp

日本の世論調査で8割がこの夏の五輪に反対と答えたことが海外で大きく報道され、無理だよねモードに拍車がかかりました。

 

そして最近来たのがこれ。

www.thetimes.co.uk

英高級紙タイムズが、「日本政府がコロナのため東京五輪は中止せざるを得ないと結論づけ、2032年開催確保に焦点を絞っている」と報じました。誰がいったの?と思うんですが、与党連立政権の幹部ということです(ほんと、誰?)

 

日本人も知らなかった英紙の特ダネが結構他のメディアでも取り上げられまして、IOCはじめ関係者が火消しに走ってます。

edition.cnn.com

IOCは声明を発表し、報道は「事実無根」としました。日本政府、東京五輪組織委ともに、この夏の開催は予定通りの判断と発表しています。その他オーストラリア五輪委員会、カナダの五輪チーフなどもタイムズの報道を否定したということです。

 

開催できるかどうかですが、個人的には、厳しいと思いますね。まずワクチンが間に合いそうにないですし、タイムズ含め複数メディアも指摘していますが、五輪は感染爆発のスーパースプレッダーイベントになる可能性もあり、都民がいやがるんじゃないかと。

 

五輪・パラリンピック組織委会長の森喜朗元首相は、再延期論はあり得ないと明言。3月25日の聖火リレーのスタート前に開催の判断をするとしています。「ご高齢の森さんに最後の花道をという大会だからやめられない」という海外の方のツイートを発見しましたが、本当に感染が激増したら、森さんの前に東京が終了です(涙)。

 

関係各所いろいろな事情があるかと思いますが、やはりメディアからはポジティブな意見が聞こえてこないですね。1月初めの記事ですが、これを読んでなるほどなと思いました。

nymag.com

「一体どうやって五輪を成功させるつもり?」という、これだけで意図が分かる記事ですね。書いたのはWill Leitchというスポーツライターの方です。以下にざっとご紹介します。

 

アメリカではNFLや大学のアメフトなど、一応メジャーなスポーツイベントはコロナ禍でもできたわけですが、Leitch氏は国内スポーツと違い、国際的な移動を伴う大会の開催は困難だとし、事実、ウィンブルドン選手権やゴルフの全英オープンなどは中止されたと述べています。

 

これまでも中止になった五輪はありますが、東京大会との違いはまさしくお金。東京では五輪のためだけにたくさんの新施設が建設され、多額の支出がすでに行われています。ここにインフラ整備、セキュリティ、マーケティングはもちろん、数えきれない分野で経費が掛かっているわけです(組織委によれば、大会経費は1年延期で2940億円増えて、総額1兆6440億円)。一部は保険で補償されますが、中止を補うだけの額にはなりそうもありません。やり直しするにしても、2024年、2028年にはすでにパリとロサンゼルスが決まっており、開催なしとなれば大惨事としています(2032年説もありますが、私としてはそこまで施設を維持できるのか疑問。もう再誘致に近いですよね)。

 

さらに困るのが、各国で予選が進んでいないこと。そもそも昨年の開催が延期されたのは、多くの国で東京よりひどい感染状況となり、選手選考に支障をきたしたことです。しかしいまはその当時より深刻な状況にある国も多く、またもや選考ができない状態になっているとのこと。たとえ選考が間に合ったとしても、今度はどうやって安全に選手を東京まで運ぶのか、選手村に選手を集められるのか、観客は入れられるのかなど、ロジスティックス的な問題が山積みだとしています。

 

NBCでは、すでに今年の五輪のTVコマーシャルが流れているそうです。NBCは五輪放映権に120億ドル(約1兆2500億円)以上を費やしているとのこと。これは五輪の視聴率に期待するだけではなく、他のNBC番組の視聴率も上げる効果があるからだということです。コマーシャルはあくまでも予定通りの開催をプッシュする同局のサインでもあるということですが、本音はやけくそ気分ではないかということです。

 

Leitch氏は、中止となれば選手たちにとっては悲しいことだとしながらも、オリンピックバブルの破裂が長期的にプラスになるのではとしています。五輪はすでに開催都市に重い財政負担を強いる大会となっており、近年は誘致を断念する都市も増えています。東京大会が中止となれば、今後の大会開催への熱意は縮小するだろうし、破壊的コスト増加の速度も緩めることができるのではないかということです。この夏開催の可能性はまだあるが、仮にそうなったとしても、パンデミック後ではどの都市も必要としない財政的大混乱になる可能性が高いとし、東京は招致したこと自体を後悔することになるのだろうかと記事を締めくくっています。

 

うーん、ため息。開催、中止のどっちに転んでも東京五輪は大損となりそうです。もうそれならいっそのことやめてしまったほうがいい気が…。思うに五輪開催って、つねにコロナ禍での大きな負担(特に精神的)になってきたと思います。なんか、中途半端な対策が続いたのも五輪を意識してということも多かったのではないかと。

 

ちなみに私は、そもそも夏の時点で完全にウイルスを封じ込めて、水際対策を万全にしつつGo Toキャンペーンをやっておけば、国内旅行や飲食が盛り上がって経済回復になっていたんじゃないかと思っています。だって海外旅行はできないわけだから、1億人が国内でお金を落とせばかなりのものになるはず。これは中国とかがやっていることと同じです。結局台湾やニュージーランドも含め封じ込めた国が経済へのダメージが少なくなっていますので、短期に感染抑止と経済の二兎を追う者は一兎をも得ずは証明されてます。

 

本当に感染止めて経済回復させたいのなら、五輪は早くやめると決断したほうがいいと思います。五輪の穴を埋める挽回プランを今から考えるほうが建設的ではないでしょうか。たとえば、コロナが世界的に収まったあと、作った施設を利用して各スポーツの世界大会を誘致。全競技一度に開催しなくても、大規模な大会をどんどん誘致できれば、りっぱな施設も活用できるし、観光客もやってくると思います。ワールドカップラグビー盛況でしたよね。これを繰り返して、十数年かけて赤字を埋めていけるんじゃないでしょうか。もともと、真夏の大会は問題だらけと言われていたので、各スポーツにとって最適の時期に、大会を分散させられればよいと思います。

中止となると、違約金問題とかいろいろ出て来るんだと思いますが、ここは実務家の菅首相、出番です。思い切って決断すれば支持率上がるかもしれませんね(しらんけど)。