UK9報道部

気になるニュースについて書きます。海外ニュースがメイン。

違いはあまりに大きい。トランスジェンダーに女子競技スポーツは開くべきか?

f:id:UK9:20201203120859j:plain

5132824によるPixabayからの画像

世界各地を第2波だか3波だかが襲ってますが、東京五輪やるっていってますね。具体的に観光客はワクチンなしでも入国OK。陰性証明付けてアプリで追跡みたいな話になってますが、上手くいくんでしょうか?少なくとも日本人にワクチンが行きわたった状態でないと大量の外国人観光客は受け入れづらいと思いますが…。

 

さて、コロナ感染は止まりませんが、選手のほうは五輪の準備は進めていることでしょう。で、今日のお題はこちら。

www.economist.com

トランスジェンダー女性を女性スポーツでプレイさせることはしばしば不公平だ」というタイトルなんですが、その通りの内容です。

 

ざっくりと訳しますと、世界のラグビーをまとめている団体、ワールドラグビーが、トランスジェンダー女性(自分は女性と感じているんだけど男性として生まれてきてしまった人のこと)の女子ラグビー世界大会への参加を禁じると発表したそうです。国際オリンピック委員会IOC)が、トランス女性の参加を認めているのとは対照的な判断で、画期的と見られているようです。

 

一つ間違うと差別につながってしまう決断ですが、ワールドラグビーは科学者、倫理学者、そしてアスリートや弁護士などすべての意見を聞いて、根拠を明らかにした結論だということです。

 

そもそもほとんどの男性は女性より体格に勝り、足も速く力も強いです。そして男性にはテストステロンという筋肉増強作用があるホルモンが圧倒的に多くあり(調べたところ、女性には男性の5-10%しかないそうです)、これがスポーツにおける男性のアドバンテージを作り出しているわけです。

 

IOCは、血中のテストステロンの抑制ができれば、トランス女性も五輪参加を認めるとしています。しかし、ワールドラグビーは、テストステロンだけが男性優位につながってはいないとしています。そもそもすでにある体力や骨格などは、どうしようもないというのが事実だからです。

 

こういった生物学的な男女の身体的違いがあるため、女性スポーツは男性を排除するために存在しています。トップ選手が出場する国際大会だろうが町の大会だろうが、みんなそうだと。区別がなければ、スポーツ人口の半分は、生物学的に有利な条件を与えられた残り半分のために苦しむことになります。もしテストステロン抑制でその優位性が排除できないのであれば、それは他の女性競技者にとっては不公平としか言えません。

 

トランス女性を支持する人は、多様性を受け入れることでそのような心配に打ち勝つことができるといいます。しかしスポーツはゼロサムゲームであって、多様性を認めることはもろ刃の剣です。トランス女性の女性競技スポーツへの参加を認めれば、本来勝ち取れるはずだった勝利や、チームスポーツであればメンバー入りのチャンスを、他の女性からもぎ取ることにつながることもあり得ます。IOCは最も重要なスポーツの目的は公平な競争と言っていますが、今のルールでは出来かねるのではないかということです。

 

記事によれば、イングランドでは、国内で行われるラグビー大会へのトランス女性の参加はOKとしているとのこと。これは競技の頂点を目指す戦いでは、生物学的女性に生まれてきた人々にフェアであれという判断でしょう。

 

トランス女性アスリートで有名なのは、南アフリカのセメンヤ選手です。

news.yahoo.co.jp

最近の記事ですが、テストステロン値を下げるということ自体でも、もめているようですね。これはIOCもしっかりしてほしいと思います。今後トランス女性が増えればさらに状況は複雑になると思いますね。

 

私は決してトランス女性を差別するつもりはないのですが、やはり肉体の差は、見過ごすわけにはいかないと思います。前回五輪でセメンヤ選手と競った女性選手がつい本音を漏らしたというニュースもありました。

www.huffingtonpost.jp

炎上したようです…。ちょっと言い方は悪かったようですね。でも記事を読んでいるとこの選手の気持ちはわかります。

 

その気持ちをもっと伝えている人もおり、こちらを読むと彼女らの切実な訴えももっともだなと感じてしまいます。

togetter.com

 

多様性がますます重視される今、落としどころを見つけるのは難しいですね。東京五輪には間に合わないかと思いますが、今のルールでは女性アスリートのモチベーションを落とすことにもならないわけで、時間をかけてでも皆が妥協できる案を出し、議論を深めていくべきだと思います。