UK9報道部

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停電に大雪、断水…。スペイン最大のスラム、カニャダ・レアル

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JAY PARKによるPixabayからの画像

今週末も寒くなりそうですね、日本。2月前後って結構寒いんですよね。

今日はまず業務連絡(?)から行きます。私、国勢調査員になってしまった話を以前書いていましたが、報酬入ってきました!1月上旬に無事7万円余りが振り込まれまして、感謝状(いらないんですけどね)&源泉徴収票も郵送され、すべて終了となりました。臨時収入ってちょっとしたお小遣いみたいな感じでうれしいですね。10万円給付金みたいな感じです、ふふふ。

 

 

さて、寒いといえば、欧州は1月中旬に大雪になったところがあったようです。スペインのマドリードもその一つだったということですが、今まで知らなかったことを教えてくれた記事があったのでご紹介しておきます。

www.theguardian.com

 

この記事によりますと、マドリッドには大寒波が襲来し、大雪はここ50年で最大だったとのこと。そしてどこよりも被害を被ったのは、カニャダ・レアルというマドリード中心部から12キロ離れたスラム街だったそうです。

 

ガーディアン紙によると、このスラムに住む人は約8500人、ほとんどがモロッコ人かロマと呼ばれるジプシーの子孫です。おしゃれな住宅から掘っ立て小屋まであるんだそうですが、もちろんここにある家は違法に建てられており、ヨーロッパの都市にある最大の違法居住区ということ。一部はドラッグディーラーが支配している地域ということで、夜な夜なバイヤーが集まってくるようです。こわ。

 

スラムのセクション5&6(6がドラッグ売買がある地区のよう)と呼ばれる地域では、昨年10月初めから停電中。電力会社によれば、1500世帯あるうち、まともに電気の契約をしている使用者はたった4人。違法に電気を使う人が多いのだそうです。それでも電力会社は電気を供給し続けてきたわけですが、最近スラムでマリファナ栽培をする人が増えて、電力需要が急増したため、繰り返し安全上の理由でネットワーク遮断=停電となっているということです。インドの電線から勝手に線引いてくる盗電の話は知ってましたが、先進国スペインにもあったんですね(汗)。

 

停電理由に対し住民のなかには異論があるようですが、とにかく電気がないため、1800人の子供を含む住人は寒さで深刻な危機に直面しています。さらに悪いことに、大雪で水道管が凍ったことによる断水も追い打ちをかけたようです。

 

その上厄介なのが、コロナの第3波です。寒さをしのぐため、皆で体を寄せ合って寝ているため、子供に熱があっても離れられなかったそうです。一時避難も自治体から呼びかけられましたが、コロナで他の人と交わるのが怖いので拒否する住人が多かったそうです。

 

12月末にかけて、国連の特別報告者がスペイン政府に電気の復旧を求めていたそうですが、行政の動きは緩慢。実は自治体や政府は住人を別の場所に移そうと4年前からしているようですが、なかなか引っ越しも進んでいないようです。

 

これ1月中旬のニュースなんで、今どうなってるかはわからないんですが、それにしても都心近くに麻薬密売エリア付きスラムってびっくりですね。その昔、新宿とかにも段ボールハウスがずーっと並んでいる時代がありましたが、かわいいもんです。再開発で強制撤去されましたけどね(今はあれを知らない世代も多いんでしょうか)。

 

そもそも違法占拠が問題と言えばそうなんですが、子供たちのためにもとりあえず電気は解決をしてほしいですね。